あなたは自分の欲しい成果を得るために何が必要だと思いますか?
今回は、会社で正当な評価を受けるための方法についての相談を元に、アフターコロナの仕事やキャリアを見据えて求める成果を得るために必要な要素について解説していきます。
Q. 25歳の女性です。部署を任されていますが直属の上司に手柄を横取りされます。
私が提案した改善案も全て自分が改善したとトップに報告します。実際に女だからといって話が通じない場面もあります。
どうすれば正当な評価を受けるでしょうか?
大事なのは改善策を作る能力であり改善策そのものではありません。
その直属の上司は、あなたの改善策を使えば使うほどあなたを手放せなくなります。
そして、地位が上がれば上がるほどあなたが離れていくことを恐れるので、結果的には、裏からその上司をコントロールできる立場になれます。
給料を上げる交渉もできるようになるでしょうから、もう少し頑張って籠絡させた方がいいと思います。
その籠絡させる方法についてはこちらの本が参考になると思います。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
コロナ後のチャンスを掴むには?!
コロナによる影響が大変な状況で、コロナの後のことを考える余裕もないという人も多いと思います。
ですが、感染症の歴史などを見てみると、このような大きな感染症やパンデミックが起きた後には、経済が大きく発展したり特定の領域の成長が著しく加速されるということがあります。
このような感染症や経済的な危機が起きた後というのは、実はそこにチャンスがあったりもします。
今までの常識ではなく、これからの成功常識を考える必要があります。
かつて成功するために必要だとされてきた能力は今の時代では役に立たないことが多くなってきていますし、この状況はますます加速するはずです。
例えば、言われた仕事を早く終わらせる能力であったり、すぐやる能力などが重要と言われることもありましたが、これからの時代ではあまり役には立ちません。
これはどんなにスピードを極めても AI や機械に勝つことはできないからです。
人間にしかできない能力を伸ばしていくということが、これからの時代ではポイントになります。
あなたの将来性がわかる7つの成功予測因子
自分のキャリアや仕事の将来は一体何で決まるのか?
これを教えてくれる成功予測因子について7つのポイントを紹介させてもらいます。
これを理解することによって、自分がどのような能力を伸ばすことができれば、将来仕事で成功する可能性が高くなるのかということが見えてきます。
まずその7つのポイントについて紹介しておきます。
1. 基準識別能力
2. 成果を決める3つの性格
3. SNS 上の3つの行動
4. 手を使う頻度
5. 暗黙の動機
6. ルーキーズマインド
7. 引き算の解決
これらの7つのポイントを意識することで、将来的に成功する可能性が高くなります。
研究では、この7つのポイントについてその人の行動をチェックすることで、その人の将来的な成功をかなりの確率で予測することができると言われています。
これらを意識することで仕事に対するプラスは何かしら必ずあると思います。
基準識別能力:ATIC(the ability to identify criteria)
これは近年非常に大切だと言われている能力です。
職場のように自分が周りから見られたり評価される場面で、自分がどれくらいの成果を出したらいいのか、自分のパフォーマンス基準を認識する能力のことです。
例えば、人によっては本当は期待されていて色々な事をしなくてはいけないのに、「自分はどうせ期待されていないからそんなに働かなくてもいいのではないか」と考えてしまう人もいます。
周りの人が期待しているレベルまで仕事をしていないわけですから、こうなると当然評価はされません。
一方で、それほど多くのことを求められているわけではないのに、「自分はもっと頑張らないとこんなことではクビになってしまう」と考えてしまうとメンタルがやられます。
他人からの期待を勝手に大きく背負い過ぎてしまい自滅することもあります。
自分が職場でどれぐらいのことを求められているのかということを正しく知る能力が、実は僕たちの成功を左右します。
例えば、自分の上司がどのようなところを重要視しているのか、面接の場面であれば、面接官がどこを重視しているのかということを正しく推測する能力です。
ビジネスであればお客様が何を求めているのかニーズを把握する能力です。
いわば評価体系を正しく把握してゲームをハックする能力だと言えます。
自分への期待を大きく背負いすぎてしまうと、それによって努力して成功する可能性もありますが、当然ですがそんな努力はいつまでも続きません。
逆に、自分への期待を過小評価してしまうと、当然成果が出るわけはありませんし周りからも認められないので成功しません。
YouTuber であれば、アナリティクスをちゃんと分析して、今 YouTube で求められているものや自分に求められているものを正しく理解することが必要です。
自分が求められているものがわかればやるべきことがわかります。
それによって結果も成果も出やすくなります。
チューリッヒ大学の研究で、過去の仕事におけるパフォーマンスの研究を参照しつつ、基準識別能力がどれぐらい仕事の成果に影響を及ぼすのかということを調べています。
その結果、この基準識別能力のスコアが高い人ほど全体的な評価は高くなり、それは認知能力以上の効果を示していました。
認知能力は頭の回転の速さのことですが、頭の回転の速さよりも自分が何を求められているのかということを把握する能力の方が重要だということです。
頭がいい人よりも仕事で評価されるし成功する可能性が高いです。
頭がいい人も職場で評価される可能性は高いですが、それは基準識別能力が高いことが影響しているからでした。
基準識別能力が高いと人間の認知能力にも影響を与えるので、頭のいい人が成功するのではなく、基準識別能力が高い人は自然と頭も良くなり、結果的に評価され成功する可能性が高くなるわけです。
自分の力を見誤る人は失敗します。
自信過剰になってスベることもあればチャンスを逃すこともあります。
それを防ぐ為にも自分をちゃんと客観的に見る能力が必要になります。
それが頭の良さを超えるレベルで成功に影響を与えます。
職務遂行能力と基準識別能力:ATIC
別の研究で、仕事をしっかり終わらせる職務遂行能力は基準識別能力との相関が強いということもわかっています。
要するに、周りから評価されている人は仕事ができると思われていますが、これは評価されているから仕事が出来ているわけではなく、基準識別能力が高い人の方が職務遂行能力が高くなります。
基準識別能力の差をコントロールすると、職場での評価と仕事で実際に出した成果は関係なくなってしまったということです。
ですから、仕事をちゃんとできる人は自分が何を求められているのかを正しく把握する人であり、周りから好かれたり社内政治が上手な人や頭がいいだけの人ではないということです。
学歴や社内政治よりも、自分が何を求められているのかを把握する能力が高い人の方がはるかに成功する可能性が高いです。
例えば、最初は受付やアルバイトから会社に入って、「みんなが何を求めているのか」ということを常に考えながら自分に任されている以上の仕事をした人が徐々に評価されて結果的に社長に上り詰めたという人もいます。
何を求められているのかを把握することができる人は着実に階段を上っていきます。
これは長い人生の中では人の上に立つことができる可能性が大いにあります。
自分の能力や給料を高くする方法を考えるよりも「自分が何を求められているのか?」ということを意識した方が成功しやすくなります。
研究者のコメントとしては、現代の多くの仕事、特に、管理職のような仕事になると周りの人が自分に何を要求しているのかということを理解する能力が最も重要になると言われています。
確かに、管理職となると現場の人たちが何を求めているのかということを把握して調整しないと、みんなが働きやすくなることもありませんので組織として結果も出ません。
市場や社会がどんなサービスや商品を求めているのかということがわからなければ方向性を定めることもできません。
社会的に上に行けば行くほどこの能力は必要になります。
現場にいる間に自分に求められていることを把握する能力を鍛えておけば、上に行けば行くほどその能力は力強い武器になります。
基準識別能力:ATICを鍛える方法
では、この基準識別能力を鍛えるにはどうすればいいのでしょうか。
このためには「自分の強みを理解すること」と「客観的に自分を見ること」、この2つから始めるのが良い方法だと思います。
「自分の強みを理解する」
VIA 強みテストという自分の強みを理解するための心理学的なテストがあります。
そんな自分の強みを理解するためにはこちらの本を読んでみてください。
「客観的に自分を見る」
自分の客観性を鍛えるのであればこちらを使ってみてください。
客観性というものは自分のバイアスを取り除くことでしか鍛えることはできません。
思い込みの強い人は、自分に何が求められているのかいつまでたっても気づきません。
自分の見栄や思い込みを取り除いて客観性を身につける方法について学ぶことができます。
こちらは Amazon の Audible であれば全部無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。この機会にまだの方はチェックしてみてください。
周りに求められているパフォーマンスを把握する能力:基準識別能力(ATIC)が成功するために必要な7つの能力の1つ目でした。
成果を決める3つの性格
仕事の成果を決める3つの性格がわかっています。
これは鍛えることができる特性です。
仕事では正直さや謙虚さが大事だと言われますが、ベイラー大学の研究で、具体的にどのような特性が重要になるのかということを調べてくれています。
医療関係のサービスをしている269人を対象に、それぞれの参加者の上司の人にアンケートを行い仕事ぶりについてチェックしています。
その上で全員の性格分析テストを行い、どのような性格の人が職場でパフォーマンスが高く評価されるのかということを調べました。
その結果、やはり正直さや謙虚さのスコアの高い人ほど上司から高い評価を得ていました。
この正直さや謙虚さというものは人間の性格として何を表すのかと言うと3つのポイントがあります。
ポイント1 :公正であること
誰かをひいきしたりするのではなく誰に対しても公正であることが重要です。
ポイント2 :欲深さの回避
自分の欲深さについても他人の欲深さについても可能な限り回避します。
欲深い行動も取らないし欲深い人には近づきません。
お互いにフェアに仕事をしようとします。
ポイント3 :誠実さ
真面目にコツコツと仕事をしたり自分のやるべきことを続ける力です。
これらを高いレベルで示している人が仕事で成果を出しやすくなり評価も高くなります。
常にフェアで変に欲深くならず真面目にコツコツ続けることが、仕事ではやはり評価されるわけです。
仕事で頑張っている人が評価されるのは当たり前です。
頑張っていない人が評価されず適切な罰を受けるのも当たり前です。
フェアな人は自分に対しても厳しさを持っています。
人は誰しも自分には甘くなってしまいますので、少し自分に厳しいぐらいが他人から見た時にはフェアです。
人間には誰しも欲があります。
誰でもやりたい事がありもっと稼ぎたいと思います。
欲があるのは構いませんが欲深くなるのは危険です。
自分のレベルを超える欲は現実逃避かズルや不正につながります。
そして、公正さと欲深さの回避を保ちながらコツコツと仕事を続けることです。
これが仕事で結果を出して評価されるために一番いい方法です。
ちなみに、この正直さと謙虚さのスコアの高さは、性格分析テストの5因子よりも仕事の成果を正しく予測することができたそうです。
ですから、仕事の成果だけを考えるのであれば、その人の性格全体を見るというよりは正直さと謙虚さに注目して、特に、先ほどの3つのポイントを見ることが重要なようです。
このような特徴は仕事を一緒にする人を選ぶ時にも投資をする時にも重要な判断基準になります。
「正直さと謙虚さを身につける」
身の丈を超える欲深さを抑えたりコツコツ物事を頑張る力を鍛えるための方法として、こちらもおすすめの本を紹介しておきます。
誠実性を高めるためには瞑想やマインドフルネスが一番です。
瞑想やマインドフルネスについては、こちらもオーディオブックであれば無料で聞くことができるので使ってみてください。
自分の性格を理解したり性格の使い方についてはこちらの本が役に立ちます。
自分の性格の活かし方について学ぶことができます。
2つ目の成功因子が、性格についての3つのポイントでした。
SNS 上の3つの行動
北イリノイ大学の研究で、SNS 上である行動に関する投稿の頻度が多い人ほど、仕事における業績も高くなり成功する可能性が高くなるということがわかっています。
実験では Facebook が使われていますが、Instagram でも同じだと思います。
そんなSNS 上でわかる特徴と残りの成功を決める予測因子について知りたい方は続きをチェックしてみてください。
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