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一問一答「あなたが忍耐力を発揮して掴みたいチャンスは何ですか?」【忍耐力の鍛え方】

2021/11/27 12:00 投稿

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あなたがつい負けてしまいそうな誘惑は何ですか?

忍耐力を発揮して掴みたいチャンスは何ですか?


今回は、今夜Dラボで放送される「【忍耐力の鍛え方】誘惑に耐えチャンスをつかむトレーニング」の予習として、知的謙遜がなかなか実践できないという方の相談をもとに、誘惑に耐える忍耐力についてまとめておきます。

Q.知的謙遜を鍛える方法が知りたいです。
仕事中などにつまらない事を言ってる人をついバカにしてしまいます。
動画も3回ぐらい見たんですが、なかなか自分に落とし込めなくて… 何かコツとかありますか?


ついつい人をバカにしてしまうということは僕もしてしまうことがあります。

僕は、相手をバカにするようなことを考えてしまった時に、「自分がこのようなバカなことを考えてしまったのはいつだっただろうか」と考えるようにしています。そうすると、意外と幼い頃ではなく大学の頃だったりするということに気づくこともあります。

もうひとつ、「自分に同じようにバカなことは何かあるだろうか」ということを考えます。

自分も自分より上の人達にバカだなと思われているところがあるかもしれないので、それはどこだろうかと考えます。

このように考えると結構知的謙遜ははたらくようになります。


以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。




知的謙遜と忍耐力


知的謙遜は、それにより新しい経験にオープンになることができて、さらに成長も加速します。

その上、忍耐力と判断力まで高まります。


つまり、新しい経験をどんどんすることができるようになり、そこからたくさんの学びを得るので成長も加速します。

さらに、忍耐力が高まるので、コツコツ物事を頑張ることができるようになり、判断力も高まるのでミスや失敗も減っていきます

 

デューク大学の研究で、知的謙遜と判断力との関わりについて調べてくれています。

最初の実験で、知的謙遜尺度を測り、自分の知識の限界を知っているかということを判断し、他の様々なパーソナリティと比較するということを行っています。


2つ目の実験では、極論を表現しているエッセイを読んでもらい、参加者の人達に、架空のそのエッセイを書いている人を評価してもらうという実験を行っています。

知的謙遜の高い人であれば、極論を述べているエッセイであっても、極論を述べてはいるけれども、その人の性格に難があるかどうかというのは分からないというように考えますが、知的謙遜の低い人の場合は、その極論を述べている人の性格に対して否定的になります。


3つ目の実験では、健康に関する意見の違う双方のディスカッションを聞いてもらい、どちらがエビデンスに基づいて客観的な事実を述べているかということを判断してもらいました。


これらの実験を通して、知的謙遜の高低によって判断力がどのぐらい変わるのか、思い込みに左右されない正しい判断に影響があるのかというようなことを調べようとしたわけです。


その結果、知的謙遜により忍耐力と判断力が高まるということが分かっています。

知的謙遜が高い人ほどバイアスに左右されることがなく、事実に基づいた冷静な判断ができていたということです。




非合理性コントロール


人間の裏切りに関する心理学で『信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実』の著者のノースウエスタン大学の心理学者デイヴィッド・デステノ氏が提唱しているテクニックを紹介しておきます。

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信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実


僕たちは、誘惑に抗ってやるべきことをやろうと考えるわけですが、そもそも強い誘惑にはほぼ勝つことはできません。

誘惑の強さにかかわらず、人間が誘惑に勝つことができる確率は50%程度だと言われています。

ですから、2回に1回は誘惑に負けるものだということです。


ただ、ある特定の感情を上手に使った場合には、その誘惑に抗うことができる確率が大きく上がるということがさまざまな研究から見つけられています。


それがどんな感情なのかというと、誘惑や欲求よりも皆さんにとって強い感情です。

それはプライド、または、恥ずかしいという感情です。


「プライド」「恥」の感情で欲望を抑える!?


プライドや恥ずかしいという感情を使うと、人間の欲求を上手にコントロールすることができるというテクニックが、非合理性コントロールです。


僕たちは、誘惑に対して我慢して、やらなくてはいけないことをするべきだけれど、面倒だとか自分の感情を理屈で抑え込もうとします。

これが失敗のもとです。


非合理的な感情に対しては非合理的な感情で抑えることが必要になります。

つまり、非合理的な欲求や誘惑というものは、自分にとってより強力な非合理的な感情を用いて抑えないとコントロールできなくなるということです。

プライドや恥などの社会的な感情を使うことによって、人間は理性的に考えることや長期的な目標を意識しやすくなるわけです。


無駄な間食をやめて定期的な運動をすることができれば、引き締まったかっこいい体になることができるというような目標よりも、プライドや恥などの感情は、人間の心に迅速かつダイレクトに働きかけるものです。


ですから、プライドや恥は自分の感情を操ることができる大きな感情だということです。

誘惑よりも強いこのような感情を上手に使うことができれば、誘惑に対する欲望をコントロールすることができるのではないかということが、今回の非合理性コントロールというテクニックになります。


これについてはいろいろな研究が行われていますが、ひとつ興味深い研究を紹介しておくと、ダイエット中でお腹が空いている人の目の前にチョコレートケーキを出すという残酷な実験があります。

チョコレートケーキを目の前に置いて、それを食べてもいいしどちらでもいいというようなことを言います。

その結果、自分がダイエット中だからとか、夏に向けて引き締まった体でビーチに行くというような自分の目標を意識して、それを我慢することができた人はわずか10%しかいませんでした。


人間が誘惑に抗うことができる確率はおよそ50%程度だと紹介しましたが、ダイエット中でお腹が空いている人の目の前に、食べてもいいと言われてチョコレートケーキを出されるわけですから、当然ほとんどの人が食べてしまうわけです。

ですが、10%の人たちだけですが我慢することができています。


これに対してプライドの感情を誘起させた場合どうなるかというと、目の前のチョコレートケーキを我慢することができる確率がなんと4倍にも上がり、40%の人たちがチョコレートケーキを我慢することができました。


ですから、何かを我慢したくなった時には、他の人が自分を見ているところを想像するだけでも、我慢することができる確率が高くなります。


使い方としては、例えば・・・

他人に見られているところを想像する

この誘惑に勝った時にはそれを誰に自慢するか考える

この誘惑に負けたら誰にバカにされてしまうのか考える


人に見られているというような感情は、自分を見える化することによっても生まれてくる感情です。

ですから、鏡などを使ってみるのも良い方法だとは思います。


📚忍耐力をつけるためのおすすめ本


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実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる


tPZoQo_iPUO4oAW4w4CByLrA3uhm5gU-Z3LVRLPy

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び


アメリカの神学者であり倫理学者であるラインホルド・ニーバーさんの言葉で、ニーバーの祈りという詩があります。


「神よ、変えることができるものを変える勇気を我に与え給え、

変えることのできないものを受け入れるだけの冷静さを我に与え給え、

そして、それらを見分けるための知恵を与え給え。」


この言葉が示してくれているように、変えられるものを変える勇気と変えられないものを受け入れることができる忍耐力の2つが成長することができる人の特徴です。


そんな強さを手に入れて、人生を変えたいという方はぜひ続きをチェックしてみてください。

 

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