あなたが今までの人生で最も劣等感や引け目を感じたのはどんな時でしたか?
その悔しかった思いを受け入れて前に進むことができていますか?


今回は、つい周りと比べてしまい劣等感を感じやすいという人の相談をもとに、劣等感を受け入れて同じ人生をより楽しむための心理学について解説させてもらいます。


Q:まわりと自分を比べて劣等感を感じてしまいます。どうしたら良いですか?


他人と自分を同じ軸で比べないようにして下さい。他人と自分を違う軸で比べるようにして下さい。

「自分よりもあの人は優れている」ではなく、その人には出来ないけれど自分に出来ることを探して下さい。

例えば、ぼくも芸能人として比べられたらとてもかなわない人ばかりですが、メンタリストは他にはいなかったですから。


以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。


前提として劣等感が全くない人間はいません。誰でも少なからず劣等感を持っています。

例えば、仕事が順調な時は劣等感を全く感じることがなくても、仕事で失敗すると劣等感を強く感じるようになったり、恋愛で振られてしまうと劣等感を強く感じてしまうというような人もいます。

時期やタイミングによって違う人もいますし、コロナの影響で人と会う機会が減って、このままで自分は大丈夫なのだろうかと考え始めてしまう人もいます。

そんなタイミングによって劣等感を感じる人もいれば、何かしらの基準がなくなることにより勝手に劣等感を感じ始める人もいるわけです。


そして、いわゆる劣等感といっても、人それぞれいろんな問題点があると思います。


過去の失敗や後悔によって劣等感を感じて挑戦できなくなってしまう、

完璧主義でいつまでも言い訳ばかりで劣等感を拭えない、

周りの優秀な人と比べてしまい劣等感で潰れてしまう、

毒親や生まれた時からのネガティブな状況によって劣等感を抱えてしまう、

あるいは、本を読もうと思ってもいつも積ん読になってしまい、それが結局自分は本が読めない人間だと劣等感になってしまう、


それを感じるポイントもその大きさもそれぞれですが、人間は周りの人間関係から大きな影響を受けるものですから、嫉妬や妬みの感情というものは少なからず感じるものですし、自分に正しく自信を持つことができないために劣等感を感じてしまうということもあると思います。

今回はそんな劣等感を拭い、皆さんが前に向いて進むための心理学をまとめさせてもらいます。


<劣等感を受け入れるためのおすすめ>

仕事でも勉強でも趣味でも、ついつい人と比べてしまい劣等感を感じやすいという人も結構いると思います。

逆に、まったく劣等感を感じてなさそうな人もいると思いますが、これは劣等感がないのではなく、それを受け入れているだけで、DaiGo師匠でも誰でも劣等感はあります。

劣等感というものはそれを消そうとするのではなく、受け入れる方法を学ぶことが大切です。

そのためのおすすめの本を紹介しておきます。


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自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる (単行本)
DyNS_Osby2c5NPdMSaURy-h4sJKXB00p_ceT-ueK
教えて! ラス・ハリス先生 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)がわかるQ&A

これはライフハックとして非常に使いやすくて、今Dラボでも徹底解説しているACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)という考え方を学ぶためにきっと役に立ちます。




過去に対する後悔から劣等感を感じて前に進めない方へ



過去の失敗や後悔が頭から離れず、それを言い訳にしてしまいなかなか前に進めないという人も多いと思います。

人生に後悔がない人間は、必ずこれから大きな失敗をします。

人生に後悔がある人ほど、これから残された人生を有意義に使うことができるはずです。


DaiGo師匠の場合であれば、いじめられたことで子供の頃の人生を無駄にしたし、いろいろ無駄にしてきた思いもあります。

もっと早い段階からこういうことをしていればよかったとか、もっと早い段階から勉強していればとか、海外に留学すればよかったなど、後悔は誰でも考えればいくらでもあります。


人生における後悔が多いということは、その分だけ、今後の人生における間違いを防ぐことができるということになるはずです。

過去に対する後悔が多いということは、これから先の間違いが少なくなるということだと考えていただけると、前に進めると考えるようにしてください。


後悔を減らす方法


まず人間の後悔というものは、理想への後悔義務への後悔があります。

理想への後悔というのは、自分が望むような人生を生きることができなかったとか、なりたい自分になることができなかったというような、自分の理想や夢を追い求めることをしなかったということに対する後悔です。

義務への後悔というのは、義務的にそれをやらなければいけないタスクに対する後悔です。


大きく分けてこの2つの後悔に人が悩まされるわけですが、義務への後悔というのは、人生を経ていくことによってその影響を後々まで引きずることは少ないものです。

例えば、DaiGo師匠の場合であれば受験の失敗があります。

科目のマークを間違えてしまい東大を受けることさえもできなかったわけですが、もちろん当時はとても大きな後悔をしていました。

ところが、それも今となってはその間違いがあってよかったとさえ思えるわけです。

このように、自分がそれをしなければいけなかったという義務への後悔というものは、人生の中では時間とともに薄れていく可能性が高いです。


ところが、自分の理想に対する後悔というものは多くの場合、人生の後半でも大きなダメージを与えます。

それが取り戻すことができないものである可能性が高いので、いつまでもそれは後悔として自分の中に残りダメージを与え続けてしまうわけです。


だからこそ、僕たちは人生の後悔を減らしたいのであれば「理想への後悔」を優先するべきです。

にもかかわらず、なぜそれが人生で残ってしまいやすいのかと言うと、人間が理想に対して後悔を感じる可能性があることは、先延ばしすることが容易いことだからです。

それに比べて、やるべきことはタスクであり具体的な行動として何をするべきかが明確になりやすいので、人はついつい義務への後悔ばかりに手を出してしまいます。


このことを忘れないでください。

人はどうしても自分の理想よりも、それが明確でわかりやすいからという理由で義務的なことばかりに目を向けて人生を過ごしてしまいます

その結果、人生の後半においては、忘れ去られた義務は置いておいて、自分がしたいけれどできなかった理想に対する後悔に苦しめられてしまうということになります。


自分が今しようとしていることは

義務なのか?

理想なのか?

このことを考えて、1日の中で必ず一定の時間だけは自分の理想に捧げる時間を設けるようにしてください。

そして、義務的なことに対してはできるだけ最短の時間で終わるようにしてください。

これにより人生の後悔はかなり減って、劣等感も感じることなく前に進み続けることができるはずです。




劣等感で人間関係を無駄にしていませんか?



他の人がお金を稼いだり出世したことで距離を感じるようになることもあると思います。

それにより「あいつは変わった」「人はお金を稼ぐと変わってしまう」というようなことを言う人が結構います。

これこそまさに劣等感です。


結局それは人間関係を理由に自分が努力しない言い訳を探しているだけです。

大抵の場合これにより嫉妬や妬みが生まれます。

自分に自信がない人はお金を稼げるようになった人に対して劣等感を感じてしまうので、変わったのは相手だと思い込んで自分が安心したいだけです。

実際には、相手は何も思っていないことがほとんどで、変わったのはそれを見て妬んでいる人の方です。


お金を持つことで人間関係が悪くなると思い込んでいる人もいます。

ですが、本来の友達や仲間というのは、お金を持っていようが持っていまいが、友達であり仲間なはずです。

本当の友達であれば、自分がお金を持っている時も友達でいてくれるし、お金がない時も友達でいてくれます。

むしろ、お金がない時や苦しい時にそばにいてくれる人や友達こそ大切にするべき友達です。


マネースクリプトのシリーズの中でも紹介されていましたが、「少ないお金で生活することが正義だ」「必要以上のお金を持ってもいいわけがない」「お金を持つと人間関係を犠牲にしてしまう」このような考えは、自分たちをお金が稼げない状態に追い込んでしまうだけでなく、それを基準に他人を見ることで無駄に劣等感を感じて、その結果として大切な人間関係さえも失ってしまいかねません

無意識のうちに自分の人生の可能性を狭めるだけでなく、大切な人間関係も失うことになりますので、このような考え方がある場合には、もう一度マネースクリプトのシリーズで復習してみるようにしてください。

また、本当の価値ある友人関係については以前の一問一答でも紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。


科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「友達が謝っても許してくれない」【価値ある友人関係とは?】



ここから先は、完璧主義によりいつまでも行動することができず、変わらない自分に劣等感を感じてしまう状況を変えるための方法から、つまらない劣等感から自分の可能性を失わないための方法まで紹介させてもらいます。

自分になかなか自信を持つことができないとか、劣等感を感じやすい、あるいは、自分だけの成功を掴みたいと思う方はぜひ続きをチェックしてみてください。