皆さんはメモや記録は手書きでしていますか?デジタルでしていますか?
また、あなたの記録をとる目的は何ですか?
今回は、DaiGo師匠のノート術の動画を見て実践に取り組み始めた方からの効率的な記録の仕方への回答とあわせて、記録と記憶の効果についてまとめてみました。
Q. 「ノート術の動画を見ました。スケジュールやアイデアを一冊のノートにまとめようとしているのですが、1ヶ月で使い終わるようなノートに年間スケジュールを書き込むと、新しいノートにしたときに年間スケジュールを書き直す手間が発生すると思うのですが、良い解決策はありますでしょうか・・・」
これに対するDaiGo師匠の回答としては、
変更する可能性がある予定や食事の予定など、日々の些末な予定などはスマホを使ったりGoogle カレンダーを使った方が検索性も高く紛失する心配もないので、そちらの方が良いと思うけれど、自分の目標や今後の計画に関しては一覧性が高いノートや手帳にまとめることを基本的に推奨しているということでした。
このような自分の目標や今後の計画に関しては、1週間単位や1ヶ月単位、1年単位など、それぞれ適切な期間があるとは思いますが、都度見直してそれをアップデートする必要があり、むしろ、その書き直す手間というものは自分の目標や計画を見直すための大切な時間だと考えてほしいということでした。
DaiGo流ノート術の基本
ノートというものは記録するためのものではなく記憶に残すために取るものです。
ただ記録するだけであれば、スマホで写真を撮ったり動画を撮る方が楽ですし、その方が便利な場合もあります。
そもそも検索すればほとんどの情報は手に入るわけですから、皆さんにはそんな便利なものも使いながら、せっかく学んだことや読んだ本の内容もしっかり覚えておくためにノートをうまく使ってもらいたいと思います。
ポイント1 :ノートは一冊にまとめる
ポイント2 :ノートは時系列でまとめる
ポイント3 :ノートはきれいに取ろうとせずその瞬間の思いつきも全て書く
この3つのポイントが基本になります。
まず、ルーズリーフではなく通常の綴じられたノートで1冊にまとめて使うようにしてください。
日記やスケジュール帳も紙で使っているのであれば、それらも含めて強化やジャンルごとの区別をするのでなく全て1冊にまとめるようにしてください。
ここでまとめる時のルールはたったひとつだけで、全てを時系列でまとめるということです。
これによるメリットは3つあります。
メリットその1 :復習がしやすい
人間はとっさの判断をしたりアイデアを出す時には、どうしても記憶していることに引っ張られることが多いので、記録ではなく記憶することが重要です。
そして、その記憶から必要な時に欲しい情報が出てくるようにするための方法はたったひとつしかなく、復習する回数を増やすことです。
ノートが1冊であればいつでも復習することができます。
通勤や通学の電車の中でパラパラめくってみる、寝る前などに前日のノートや1週間前のノートを振り返るということも、ノートが何冊もあると面倒になりますし自然とその頻度も減ります。
教科ごとにノートが複数あると、その日に必要のないノートは持ち歩くこともなくなるので復習も減ります。
ですから、1冊にまとめて普段からそれは必ず持ち歩いて、ちょっとした空き時間にも気軽に復習できるようにしてください。
ノートはそれを持ち歩いたり開きたくなるようにノートカバーにこだわったり、自分のお気に入りのものを使うのがおすすめです。
それだけでも復習する頻度は増えます。
メリット2 :アイデアが混ざる
ノート1冊にすることで、数学の勉強や語学の勉強、読んだ読書の記録など様々なインプットしたい内容がそこに並ぶようになります。
そうなると、復習する時も自然と様々なジャンルにわたって復習するようになりますので、そこから新しい発想が生まれたり気づきを得ることもできますし、飽きずに復習を続けることもできます。
メリット3 :使い切ることでモチベーションが上がる
ノートは最初は薄めのものを使うようにしてください。
最初のうちはノートを使い切ることで達成感を感じる頻度を増やした方が継続できるようになります。
教科ごとにノートを分けていた場合、使い切らなかったノートも結構あったのではないでしょうか。
ノートを分けて使うとこれはどうしても起きてしまうものです。
そして、使い切ったノートは捨てずに保管しておいてください。
人間は空間と物事を結びつけて記憶する傾向がありますので、「あのノートのこの辺りに書いてあった」「半年ほど前に使っていたノートのこの辺りに書いていたはず」というような記憶がきっかけになり皆さんの思い出す力を助けてくれます。
これはルーズリーフや電子書籍などでは起きません。
このような空間や位置と結びついた記憶というものは忘れ難いものです。
人が酔っ払っても家に帰れるのはこの位置に結びついている記憶だからということもあります。
ノートの大きさは、普段持ち歩けるようにカバンに入るサイズの中でも、できるだけ大きめのものがいいと思います。
ノートの面積は発想の広さだと考えてください。
ひとつの画面の中に入ってくる情報が多ければ多いほどアイデアは生まれやすくなります。
そして、ノートはきれいに取ろうとしないでください。
綺麗に取ろうとすると余計なことは書かないようにしようとしてしまいますので、せっかく脳が新しいアイデアや突飛な普段では思いつかないようなことを思いついたとしても、綺麗に書こうとするとそんな思いつきを記録することがなくなります。
その場では意味のわからないような事だったとしても、それをそのままただ書いておくことで、後にとても役に立つアイデアのきっかけになることはあります。
思いついたことは全て書くぐらいでいいと思います。
これがまず基本になりますので参考にしていただけたらと思います。
そもそもノートは取るべき?
ノートを取らない人もいると思います。
これについては、様々な研究でやはりノートは何もしないよりは絶対に取ったほうがいいということが分かっています。
講義の内容をしっかりまとめるようなノートの取り方をしてももちろん効果はありますし、メモ程度の取り方でも結構です。
スポーツや料理などの技術を教えてもらうという時にも、ノートやメモは取らないよりも取った方がいいです。
あらゆる面でノートやメモを取るということは長期記憶への定着を促す効果があるとされています。
スマホで写真や動画を撮って終わりという人も結構いると思いますが、長期記憶への定着を促すという点で考えた場合には、それらはあくまで補助的な役割と考えて、ノートは取るようにしたほうがいいです。
一時的な試験を乗り切るというようなことではなく、一生使えるような知識を身につけたいのであれば、尚更どんな形式でも構いませんのでノートは必ず取るようにしたほうがいいです。
電子書籍とオーディオブックでどちらの方が記憶に残りやすいのかという研究もあり、これによると記憶の定着という点では同じぐらいです。
アナログの本やノートはそれらよりも記憶の定着率は高いので、やはりノートは手書きがお勧めではあります。
授業などでは手書きのノートを使うようにして、 それを自分なりの言葉にまとめたり、問題集化するような形でマインドマップで整理したりする時にデジタルを使うのはいいと思います。
ノートは記憶のために取って、デジタルはそれに合わせてうまく使うようにしてください。
ノート術としては色々とありますが、基本的には先ほど紹介したDaiGo師匠の基本ぐらいで、実際の書き方はどんなものでも構わないと思います。
これについては研究を見てみても、どのようなノート術を使ったとしても記憶力や理解力の向上には役に立つということが分かっています。
自分なりに決めたノートの取り方を使うようにすれば良いのではないでしょうか。
DaiGo師匠の場合であれば、
事実/著者(先生)の意見/自分の意見
の3つに分けて書くようにしていますが、自分がこの方法で書こうと決めたらそれを続けるようにしてください。
その日の気分でノートの取り方を変えたりするのではなく、常に一貫性を持ってシステムを作ることが大事です。
マインドマップの効果
マインドマップを活用している人も多いと思いますが、通常のノート術に比べてマインドマップは長期記憶の定着率を高めるということも分かっていますのでお勧めではあります。
このマインドマップもあまり難しく考える必要はなく、情報が階層化されていればそれで結構です。
この階層構造が人間の記憶に役立ってくれます。
DaiGo師匠の場合は、基本的には紙のノートを使って、長期記憶にしたり検索性を高めるためにマインドマップ化するようにしています。
マインドマップの効果について調べる研究もあり、サイモンフレーザー大学が行ったメタ分析によると、マインドマップを作りながら本やテキストを読んだ場合は、何もせずただ読んだ場合に比べて中程度から大程度ほど記憶に残りやすくなるということが示されています。
効果量としては、マインドマップを取った場合は0.65で、マインドマップを取らなかった場合は0.29ですから、結構大きな違いだと言えるのではないでしょうか。
読者勉強の内容をマインドマップにまとめておくと、通常の学習よりも理解度が上がり記憶の定着も良くなります。
このマインドマップの使い方としては、先ほど紹介したとおりあまり難しく考える必要はありません。
大事なのは階層構造ですから、「自分の知識の置き場所を知る」ということを考えてください。
どんなことでも様々な知識をバラバラに覚えようとすると難しくなりますが、元々の大きなまとまりからどのようなつながりでそれぞれの知識があるのかという階層構造として記憶するようにしておくと、記憶に残りやすくなるだけでなく知識の優先順位も考えながらノートを取ることができるようになります。
マインドマップではイラストを活用する人も多いと思いますが、実際にビジュアルを使うと内容の理解が長期記憶への定着を高めてくれるということが示された研究もあります。
イラストが効果的だというと自分は絵心がないという人もいると思いますが、これは立派な絵を描く必要があると言っているわけではありません。
自分がわかる図解をすると記憶の定着を助けてくれるというだけですから、あまり難しく考えるのではなくまずは試していただけたらと思います。
使い方としては、記憶するためには何度も復習したり見返すことが重要ですから、マインドマップの書き方としてはまず階層構造を意識して書くようにして、 振り返ったり復習した時にどうしても覚えられなかったところやここは重要だと思う部分にだけイラストを使うようにするといいと思います。
階層構造を作って網羅性のあるノートを何度も復習したり見返すようにして、それでも覚えられないところや重要な部分にだけでもイラストを使ってみるという感じで、まずは試してみてください。
まずはノート術の基本についてまとめさせてもらいました。
今回の一問一答でもDaiGo師匠が言っていたように、自分の計画や目標を振り返って都度修正するためにもノートを書き直すタイミングは必要です。
ここから先は皆さんの目標や計画の達成率を上げるための記録術について解説させてもらいます。
目標を立てても達成しなければ意味がありません。
ノートや記録の力を使って、自分のやるべきことを明確にして達成率を高めたいという方は続きをどうぞ。
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(ID:23680810)
Q. 「ノート術の動画を見ました。スケジュールやアイデアを一冊のノートにまとめようとしているのですが、1ヶ月で使い終わるようなノートに年間スケジュールを書き込むと、新しいノートにしたときに年間スケジュールを書き直す手間が発生すると思うのですが、良い解決策はありますでしょうか・・・」
A. 僕はスケジュールはiPhoneのカレンダーアプリに保存するようにしています。
また、僕の特性として「拡散思考」を持っているので、アイデアを書き留めるということもあまりせず…。
◎あなたの記録をとる目的は何ですか?
DaiGoさんが仰る通り「とにかく、一冊のノートにまとめる」を実践していた時期があります( ¨̮ )
僕の場合は、【今日学んだこと】をとにかくまとめていました!
平日でも、休日でも、「何か学んだことはある」はず。A5版のルーズリーフとバインダーを用意して、1日1枚は必ず書く。というのを決めて、【習慣化】していました(^^)/
書いたルーズリーフはバインダーに挟んでいきます。ノートも考えたのですが、僕は時系列よりカテゴリー毎に整理したいタイプだったので。
結果、バインダーに挟まらなくなるくらいルーズリーフが溜まったのですが、【学んだ量が視覚的にすぐわかる】んですよね!
「これだけ、自分は学んだんだな」と。自分の成果が視覚的にわかりました(^^)
この実践をベースにして、現在のTwitterの発信(A5:1枚を140文字に短くまとめたらどうなる?)やLINE、noteアカウントでの発信等につなげています☆
こうしていく中で、実は、僕は「筆記」よりも「タイピング」のほうが、考えや思いが言葉になるタイプだな、ということが自分でわかったりしました!
なので、いろいろ試してみると、【自分にあった記録術】がわかったりすると思います(^^)/
ボケット(@小学校の先生)