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やる気の出る職場選びと、部下をやる気にさせる方法を紹介させてもらいます。
基本的にはこの2つは同じです。やる気の出る職場とはどういう職場なのかということを考えれば、部下をやる気にさせる方法も分かります。やる気が出ないというのは自分のせいだけでもなく、組織としては、働きやすくやる気の出る環境を整えることが大事です。

後輩や部下がいる人も多いと思いますが、人のやる気をあげるのは難しいという人も結構いるのではないでしょうか。年齢や世代が違うと特にモチベーションの理由も変わってきます。自分たちが若い時にそれでモチベーションを感じてからといって、それを部下たちに強制しても誰もついてきません。
モチベーションというものは湧かせるものではなく、環境を整えると勝手に湧いてくるものです。

部下のいる人は、部下をやる気にさせるための方法として、逆に、これから仕事を選んだり転職をする人は、どんな職場であれば自分のやる気が高まるのかとして考えていただけたらと思います。

2014年のロンドン大学の研究で、能力をあまり発揮してくれない部下や、サボったりする倫理観の低い部下をうまく使うにはどうすればいいのかという先行研究をレビューしてくれたものがあります。
ここでいう倫理観の低い部下とは、規則違反やズルをする、出世するために同僚を陥れるとか上司を引きずりおろそうとする、不正をしたり上司の目の届かない所では仕事をしないというような、雇う側からしてあまり雇いたくない人達です。

部下のいない人でも、このような人たちが皆さんの周りにいると、結局、皆さんに仕事が回ってきて負担が増えてしまいます。そういう意味では、同僚の立場であっても、仕事をしない人を今回の知識で少しは仕事をするようにして、自分が楽になるためにも使えます。

この研究は、過去40年間の経営心理学の研究を調査して、そのような倫理観の低い組織にとって有害な社員に対して、どのように対処すればいいのかということを6つのポイントにまとめてくれています。

1. 組み合わせが大事


2013年の研究によると、従業員の生産性や有害な行動というものは、他の従業員に対しても波及してしまいます。
ズルをしたりやる気がない生産性の低い社員は、生産性の高い社員の隣に座らせるようにしてください。あるいは、組ませてください。
ペアプレッシャーといって、一緒に組まされることで比べられることを意識するので、やる気が戻ってきます。
ただし、組ませる場合には、どちらが行った仕事なのかということをはっきりわかるようにしておいてください。日本の企業では連帯責任という言葉がよく使われますが、サボった場合にそれが誰の仕事かはっきりわかるようにしておかないと、ズルをするような人は、誰の成果や仕事量なのか分からないようにあやふやにしてしまいます。そうなると、当然、組まされた生産性の高い人もやる気がなくなってしまいます。

これが最も簡単な方法です。皆さんも無理に頑張ることなく仕事を早く終わらせたいのであれば、仕事ができる人の近くで仕事をした方がいいです。

2. エンゲージメント


▼エンゲージメントの高め方

2006年の研究で、従業員の生産的な行動や非生産的な行動や、従業員の倫理観というものは、エンゲージメントと強く相関しているということが分かっています。
このエンゲージメントを高めてあげれば、生まれつきズルをしやすい人や、裏切ったり騙したりしやすい人であっても、有害な行動が減るということも分かっています。
この大切なエンゲージメントとはなんなのか、エンゲージメントを高めるにはどうすればいいのか、ということを知りたい方は続きをどうぞ↓