漢方、薬膳はスピリチュアルなイメージを持つ人が多いのですが、最近科学との整合性も取れつつあります。
もちろんすべてが解明されているわけではありませんが、うまく使えば知ってて損はない知識といって間違いなさそう。


漢方、薬膳を活用するにあたってまずは自分がどのような状態にあるかをチェック必要があります。

本来は色々な観点から状態を把握していくのですが、今回はその中でも簡単な「気血水」という考え方からセルフチェックする方法をご紹介します。

ものすごくざっくりいうと体内の「気力」「血液」「水分」がどのような状態にあるかというチェックリストでこれによってどういうものを食べればいいかを判断するというものです。


ちょっと数が多いのですが気になる方はぜひやってみましょう!
それではいきます



<気虚:ききょ>(気が不足しており免疫力や抵抗力が不足している状態)
□何もしなくても汗が出る
□疲れやすく体がだるい
□下痢をしやすい
□食欲がない
□食後眠くなる
□手足が冷える
□声が小さい
□息切れをする
□むくみやすい
□風邪をひきやすい


<気滞:きたい>(気が体の中に滞っていてイライラしたりメンタルが不安定な状態)
□イライラして怒りっぽくなる
□いつも気分が不安定で落ち込みやすい
□眠れなくなる
□おなかが張る
□よくおならが出る
□よくげっぷが出る
□のどがつかえる
□ため息をつく
□身体のいろんな場所でハリや痛みが起こる
□便秘や下痢を繰り返す
□月経前になると胸が張る


<血虚:けっきょ>(体内の血が不足していて肌や髪の毛にトラブルを起こしやすい状態)
□顔色が悪い
□爪がもろくなる
□目が疲れやすい
□髪の毛がパサつく
□物忘れしやすくなる
□手足がしびれる
□眠れなくなる
□不安に感じる
□動機やめまいを起こす
□月経の周期が遅れがちになる


<瘀血:おけつ>(体内の血の循環が悪くなっており肌トラブルや体調を起こしやすい状態)
□顔色が暗い
□しみ・そばかすがある
□あざができやすい
□目の下にクマができる
□肩こりや頭痛がある
□おなかを抑えると痛い
□舌が紫色になる
□足の血管が浮き出ている
□手足が冷えたりのぼせたりする
□月経時にレバー状の塊が出る


<津液不足:しんえきぶそく>(体内の水が不足しており体が火照ったりうまく動かせなかったりする状態)
□のぼせたりほてったりする
□乾燥した咳がでる
□便秘になりやすい
□肌が乾燥しやすい
□髪の毛がパサつく
□夜眠れなくなる
□痩せている
□声が出しにくい
□身体が動かしにくい
□尿が減る


<水滞:すいたい>(体内の水分が滞っておりだるくなったりむくみやすくなる状態)
□胃がぽちゃぽちゃする
□むくみやすい
□下痢や何べんになりやすい
□めまいや吐き気がする
□鼻水やくしゃみが出る
□手足がだるい
□雨の日は体調が悪い
□痰が詰まる
□関節が痛い
□女性はおりものが多い



このチェックリストにチェックを入れて、多かったものの状態に対応したものを食べていくというのが薬膳の考え方です。
呼び方や分類は文献によって違ったりしますし他にも色々な概念がありますが、とりあえず「気力」「血液」「水分」が少ないか滞っているか、という分類があることは覚えておくといいでしょう。

ちなみに同時に複数の状態になることもあります。
どれかひとつだけ、というわけではないのでチェックが比較的多かったものを認識しておきましょう。

次回からの放送はそれぞれがどの状態に効くのか、というのもお話ししつつやっていきたいと思ます。

それではまたお会いしましょう~