産軍複合体の存在が米国を戦争に駆り立てているという説があります。これをどのように考えたら良いでしょうか。
第二次大戦以降、米国で「産業と軍隊が一体化し、不必要な戦争に突入する」危険性を指摘した著名な人がいます。
誰だと思いますか。もっとも発言しそうもない人からです。それはアイゼンハワー大統領です。アイゼンハワー大統領は第二次大戦中、ヨーロッパ戦線で450万人の連合軍最高司令官だった人です。この彼が、大統領離任に際して、米国民に特別の呼びかけをしました。
・莫大な軍備と巨大な軍需産業との結びつきと言う事態はアメリカの歴史において新しい経験です.
・我々は,政府の委員会等において,それが意図されたものであろうとなかろうと,軍産複合体による不当な影響力の獲得を排除しなければなりません.誤って与えられた権力の出現がもたらすかも知れない悲劇の可能性は存在し,また存在し続けるでしょう.
・この軍産複合体
米国の産軍複合体の存在が米国を無意味な戦争に駆り立てている
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
新着記事
- 米国のウクライナ支援。米国世論調査ギャラップ。「領土で譲歩があったとしても、早期に終結」が「戦争が長引いてもウクライナが領土を回復するまで、ウクライナを支援」が51%対48%と従来を逆転。 7時間前
- 日鉄によるUSスチール買収問題。ワシントン・ポスト「USスチール売却に関するパネルの行き詰まり、最終決定はバイデンに委ねられる。大統領は数か月間この協定に反対、協定を阻止すると広く予想。」」結局この問題は日鉄が政治的側面の理解不足から出ている。自分達の論理が正しいとの独善・過信。 1日前
- 日本1人当りGDP、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中22位(2013年11位)、、21位の韓国の下。CIAの購買力平価ベースの1人当り「真のGDP」では世界の各国・地域では51位。如何に安倍首相時代から今日まで日本経済の凋落が激しかったか。多くの日本人はだまされました。 1日前
- 健康寿命が長い人は「脚力」「バランス力」「柔軟力」「握力」が高い。「脚力」は歩くための筋力。特に鍛えたいのは、尻や太ももといった下半身の大きな筋肉。歩く、立つ、座るなど、生活動作に大きく影響。 「バランス力」は転倒しないための筋力。ペットボトル開けられないは要注意。 2日前
- 全国高校駅伝 男子予選会、佐久長聖(長野)が優勝争いの最右翼(毎日)地区予選①大牟田2.03.25、②仙台育英2.04.00③八千代松陰5000m。平均タイム①佐久長聖13.56②仙台育英14.04③学法石川、女子神村学園(鹿児島)、仙台育英(宮城)、大阪薫英女学院の「3強」(毎日) 3日前
コメント
コメントを書く(ID:31430196)
「何より大きな危険は誤算だ」。世界を核戦争の縁に立たせたキューバ危機のさなか、ケネディ米大統領は側近にこう言って、
バーバラ・タックマンの著書「八月の砲声」に記された第一次世界大戦勃発(ぼっぱつ)の経緯について語って聞かせた
▲大戦の開戦当時「なぜ、こんなことに」と嘆いたのは他ならないドイツの首相だった。
国家間の相互依存の進んだ欧州では二度と戦争は起こらないといわれた戦前である。
だが、どの大国の指導層も望んでいなかった戦争は起こり、900万人が戦死することになる
▲タックマンの著書は、政治家らの誤算の累積により各国の軍の戦争計画が連鎖的に発動した経緯を記している。
ケネディがこの書を米国の軍人らに必読書として推奨したのは、誤算の連鎖反応が招く危機のエスカレーションの恐ろしさを認識させたかったからだろう
▲さてこちらは誰がどんな計算の上で行った挑発なのか。
東シナ海で日本の護衛艦に中国海軍の艦船が火器管制レーダーの照射を行っていたという例の事件である。
事あれかしといわんばかりの行動からうかがえるのは軍事的緊張に日本を引きずり込もうという底意だ
▲それが日中の相互依存関係の破壊もいとわないという上級指導部の意図なら論外だが、
一部の軍人の暴走だとしてもこれまた危険極まりない軍の無統制を意味する。
ここは日本が冷静に緊張のエスカレート封じに手立てを尽くすことが国際社会の共感を得る道だろう
▲ケネディはキューバ危機の後にソ連との間でホットライン設置など偶発戦争防止措置を取った。
歴史に多くの知恵を学ばねばならない東シナ海の風雲である。
http://mainichi.jp/opinion/news/20130207k0000m070114000c.html