フレデイ タン のコメント

国吉康雄の絵はモダーンな絵で私はとても好きです。同時代人の藤田嗣治の絵もすごいですが、私は国吉康雄の絵の方が好きです。当時の米国という環境と日本の環境の違いで戦前戦中を通じて同じ天才でもこうも画風が変わるのかと改めて思い知らされます。

藤田嗣治は敗戦で戦争協力画家ということでひどい中傷を受けました。私の目には藤田嗣治の戦争画には単なる戦争礼賛ではなくむしろ戦争を非難するスピリットを感じるのですが、GHQにすり寄る同業者が藤田に画家を代表して懺悔するよう頼んだのです。彼はそういう日本にノーを突き付け日本を捨てました。彼は二度と日本に帰ることはなかったのです。

国吉康雄も日米間の戦争で辛酸を舐めたんですね。国吉康雄は米国で認められた天才画家なのに今も尚日本では余り評価されているようには思えません。敵国の画家ということなんでしょうか。

藤田嗣治のフランス亡命後の作品は私の目には国吉康雄の作品と同等です。

それはそうと、小説外務省Ⅱは中東が舞台ですか。楽しみです。

No.2 106ヶ月前

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