私は防衛大学校の教授をしていた時、「私の授業を吸収して、皆さんが自衛隊で偉くなれるとは思わない。だからみんな忘れて構わない。ただ、私が公務員生活をしてきた経験で述べる教訓は覚えておきなさい」として言った一つが、「人が貴方に期待する5%か10&上をがんばりなさい。逆に5%や10%下ならアウト」である。組織の中で働く時、期待されることは大概、自分の能力の少し上だ。だから多くの人はその期待値をこなすのにへとへとになる。期待値100%をこなすエネルギーは大変だ。でもそれに後5%足すか、逆に5%減にするかで、評価はガラッとかわる。
私が総合研究開発機構に出向していた際、この組織と国土開発庁の幹部と会食をする機会があった。国土開発庁次官(もともと大蔵省員)が次のことを言った。
「大蔵省のポストは、大きく言って3つに分類される。大蔵省の本省に残って働く人、地方や公団などに出向して働く人、海外で働く
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
-
米大統領選、初戦アイオワ州民主党ヒラリーとサンダース僅差。共和党クルーズがトランプを抑える。何らの決着なし。動静は今後に持ち越し
-
一覧へ
-
クルーズはアイオワ州で勝利。共和党大統領候補の有力候補の地位獲得
コメント
このお話は先日の生放送でもお嬢さんに語られていましたが、子供のころ親戚から聞いた中学/高校時代の昔話で少々似たようなエピソードを覚えています。
水泳部で好成績を収めた親戚曰く、「『もうこれ以上泳げない。今日はここまでだ』と思ったとき、敢えて もう数ターン泳ぐか否かで実力の付き方が全然違ってくるんだ」と。
しかし、記事の要はそれが第一には困っている他者のための行為である点と思います。そして それを正当に評価される状況が理想(健全)ですが、なかなか...若い人にはダメな例を反面教師にして頑張って欲しいものです。
愛読書『日米同盟の正体』の出版に関する楽屋話を知り、ますます同書の価値の高さが身にしみて分かった気がする。本当に勉強して書かれた本なのだなと分かった。だから、書かれていることが単なるインフォーメーションではなく、深く解釈された「情報」として読者を啓蒙してくれるのだ。
若い人へのメッセージを倦まず弛まずつづける孫崎さんの姿は尊敬にあたいする。
要点は、言われたことをこなしているだけではだめだ。仕事をしながら、自分の見方考え方を生かす努力が、必要ということなのでしょう。年齢には関係のない前向きな人生にとって、不可欠なことと理解しています。