個人的には、この本がいちばんの愛読書。新書版で分かりやすく書かれているのだが、引用文献がスゴイ。キッシンジャーの日本人論はものすごく知的な破壊力をもっている。アメリカの外交政策につて研究しないと世界を語れないことが無理なく理解できる。マイケル・シャラーの学説にもこの本ではじめた触れて、やはり衝撃を受けた。しかし、何といっても、ネオコンについての分析と論証が圧巻の迫力で描かれている。 しかも、机の上の研究者とはちがい外務官僚として情報政策の中軸をにない、また、中東諸国に大使として現場にいた人の息遣いが伝わってくる。血の通った世界分析である。 さらに、EUを分析しつつ「未来」の展望までが示されて全巻が閉じられており、読後感も爽やかになれる。 これは若い時に読めば読むほど有益な本であり、充実した人生に繫がる読書になる本である。若い人に「この一冊」として残す本をあげるとしたらこれを挙げたい。
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孫崎享チャンネル
(ID:11773811)
個人的には、この本がいちばんの愛読書。新書版で分かりやすく書かれているのだが、引用文献がスゴイ。キッシンジャーの日本人論はものすごく知的な破壊力をもっている。アメリカの外交政策につて研究しないと世界を語れないことが無理なく理解できる。マイケル・シャラーの学説にもこの本ではじめた触れて、やはり衝撃を受けた。しかし、何といっても、ネオコンについての分析と論証が圧巻の迫力で描かれている。
しかも、机の上の研究者とはちがい外務官僚として情報政策の中軸をにない、また、中東諸国に大使として現場にいた人の息遣いが伝わってくる。血の通った世界分析である。
さらに、EUを分析しつつ「未来」の展望までが示されて全巻が閉じられており、読後感も爽やかになれる。
これは若い時に読めば読むほど有益な本であり、充実した人生に繫がる読書になる本である。若い人に「この一冊」として残す本をあげるとしたらこれを挙げたい。