私は走る題材だと、その作品の出来栄えと関係なくつい本を買う。

 ジョギングをするインセンティブを高めたいという思いもある。

 書店で『チームⅡ』を見た。

 『チームⅠ』は何だったか、読むなら『チームⅠ』を読んでからと思っている内に、本屋から消えた。あちらこちら行っても売れ切れである。

 本のタイミングが絶妙なのである。

 まさに今駅伝シーズンである。ここに駅伝をテーマにした『チームⅡ』が出た。

 この本を読むには、堂場瞬一著『チーム』を読んでおく必要がある。

『チーム』の宣伝は次の様になっている。

「箱根駅伝出場を逃した大学のなかから、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。

究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、何のために襷をつなぐのか。

東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は――選手たちの葛藤と