日本が、中国の半分ほどの経済力になり、愛国的発言「中国の脅威」を繰り広げることによって支持を得ている安倍首相のように、オバマ米国の地位低下ははなはだしい。当然愛国的発言は歓迎される。中国の高まる経済力は、EUを飲み込みこんでおり、米国は日本を恐喝して、何とか踏みとどまろうとしているが、弱い者いじめの徒労でしかない。トランプ氏のように、愛国的な激しいポピュリズム発言は、激しく米国人の心を揺さぶる。一方、中国など新興国の台頭はすさまじく、G7などの影が薄くなり、中国寄りになっており、米国の孤立感は高まるばかりです。当然の動きといえば動きであるが、過去の米国のように一国で世界を支配できる時代は去ったのであり、多国間経済が、極端な一国の政治姿勢を通じなくさせていくのではないかと、期待する面もある。万一、トランプ氏のような右翼的大統領が選択されても、軍事力では、世界政治の中では通じないとみているのですが。厄介者のイスラエルが、中国、ロシアと対立していないのは、巧みな中国、ロシアの外交姿勢によるところが大きい。国と国の軍事的戦いより、経済の不均衡による所得格差を是正して、「テロの脅威」を和らげていくほうが、急務である。軍事力をいかにして減らし、民生をいかにして高めるかが問われているのではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
日本が、中国の半分ほどの経済力になり、愛国的発言「中国の脅威」を繰り広げることによって支持を得ている安倍首相のように、オバマ米国の地位低下ははなはだしい。当然愛国的発言は歓迎される。中国の高まる経済力は、EUを飲み込みこんでおり、米国は日本を恐喝して、何とか踏みとどまろうとしているが、弱い者いじめの徒労でしかない。トランプ氏のように、愛国的な激しいポピュリズム発言は、激しく米国人の心を揺さぶる。一方、中国など新興国の台頭はすさまじく、G7などの影が薄くなり、中国寄りになっており、米国の孤立感は高まるばかりです。当然の動きといえば動きであるが、過去の米国のように一国で世界を支配できる時代は去ったのであり、多国間経済が、極端な一国の政治姿勢を通じなくさせていくのではないかと、期待する面もある。万一、トランプ氏のような右翼的大統領が選択されても、軍事力では、世界政治の中では通じないとみているのですが。厄介者のイスラエルが、中国、ロシアと対立していないのは、巧みな中国、ロシアの外交姿勢によるところが大きい。国と国の軍事的戦いより、経済の不均衡による所得格差を是正して、「テロの脅威」を和らげていくほうが、急務である。軍事力をいかにして減らし、民生をいかにして高めるかが問われているのではないか。