Mythe et poeme のコメント

ちょうど辺見庸のブログに、「なし」氏のような無責任な御仁そのものを描いた記述を見つけたので、コピペしておくことにする。

―――引用開始
権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。

権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。
中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。
ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。
ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。
―――――引用終わり
さすが辺見庸くらいになると、「われわれ」の内面にはあのドブの目をした男の影が棲んでいることを自覚している。そして、われわれが権力の「周縁」をなしていることを自覚している。
せめてこのくらいの認識がないと「議論」は成り立たないだろう。

No.16 108ヶ月前

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