「国際社会の連帯強まる」と言うが、「キリスト教国の」をつけなくては正しい表現とは思えない。 ロシア軍機がトルコ軍の攻撃で撃墜されたように、イスラム圏の国は、明確には批判しなくても、イスラム過激派のテロには批判しつつ、十字軍の暴走やサイクス・ピコ協定などには批判的であり、一面では理解を持っていると思われる。 ドイツがどの程度本気になっているかは分からないが、これによりキリスト教対イスラム教という枠組みが一層明確になったと思う。 キリスト教国は地上戦を怖れて、空爆を強化しているが、イスラム国のメンバーは、一般市民に紛れている。そして米軍は空爆の前に一般市民を避難させるとの名目で、ビラを撒いて知らせるという。それによりイスラム国は即座に批難できるが、幼児や高齢者を抱えた一般市民は容易に批難できず、犠牲になってしまう。そして犠牲者の身内などが新たなイスラム過激派になると考えられる。 つまり、空爆を強化すればするほど、イスラム過激派が強くなっていくことが、孫崎さんの書いた犠牲者数でも明らかである。 欧米が「文明社会」だというのなら、武力の応酬ではなく、対話による和解の道を探らなくてはならない。
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孫崎享チャンネル
(ID:18982160)
「国際社会の連帯強まる」と言うが、「キリスト教国の」をつけなくては正しい表現とは思えない。
ロシア軍機がトルコ軍の攻撃で撃墜されたように、イスラム圏の国は、明確には批判しなくても、イスラム過激派のテロには批判しつつ、十字軍の暴走やサイクス・ピコ協定などには批判的であり、一面では理解を持っていると思われる。
ドイツがどの程度本気になっているかは分からないが、これによりキリスト教対イスラム教という枠組みが一層明確になったと思う。
キリスト教国は地上戦を怖れて、空爆を強化しているが、イスラム国のメンバーは、一般市民に紛れている。そして米軍は空爆の前に一般市民を避難させるとの名目で、ビラを撒いて知らせるという。それによりイスラム国は即座に批難できるが、幼児や高齢者を抱えた一般市民は容易に批難できず、犠牲になってしまう。そして犠牲者の身内などが新たなイスラム過激派になると考えられる。
つまり、空爆を強化すればするほど、イスラム過激派が強くなっていくことが、孫崎さんの書いた犠牲者数でも明らかである。
欧米が「文明社会」だというのなら、武力の応酬ではなく、対話による和解の道を探らなくてはならない。