tako2008 のコメント

>>2
younghopeさん。

前回の記事が埋もれてしまったので、こちらに返信いたします。

ご意見ありがとう御座います。

私もこんなところに書き込んでいる場合ではないのですが、
心底心配になります。

米国のやり方は、いつもながら発想的にも手順的にもおかしいのです。

中国は、他国の実効支配する島や岩礁への武力占拠は行っておらず、
また「航海の自由」を損ねるような行動を取ったわけではありません。
大規模な軍事衝突も起こっていない。

にもかかわらず、「起こるかもしれない」という理由で武力行使を
行おうとしている。

マイノリティ・リポートという映画ではないですが、犯罪を起こして
いない者、あるいは起こそうとしているとは限らない者に対して、
これを未遂事件として処理しようとしている。

根底にある発想が「予防戦争」であり、イラク戦争と同じなのです。

本来、手順(プロセス)としては、何を試さなければいけないか。

 ①当事国同士の二国間解決
 ②上記不可能な場合、利害関係国同士による多国間解決
 ③上記不可能な場合、国連への問題提起と国連決議

つまり、①である「米中間での対話」が決裂したからといって、
すぐに武力行使とうやり方はおかしいわけです。

次に試さなければいけないのは、係争国同士の「南シナ海行動規範
(=具体的ルール作り)」の策定のはずです。

それでも解決不可能であり、かつ事態がエスカレートしようとしている
場合には、国連の場に持ち込まなければなりません。
中国および係争国は、国連決議に従わなければならない。

本来は、すべての対話的解決が決裂した場合にのみ最終手段として
武力行使でなければならないのです。

ですから、私は、我が国がとるべき対応は、米国と一緒になって
武力対立を煽ることではなく、まずは対話による解決を関係国と
一緒になってその枠組みを作ることを後押しすることだと、ここで
散々主張してきました。

安部政権もおかしいが、上記を指摘しない、世論もおかしい。

貴方は、上記についてどのようなお考えを持っておられますか。

(時間がないので、これで失礼致します)

No.3 111ヶ月前

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