tako2008 のコメント

マスコミがASEAN諸国の対中姿勢について、
ようやく事実に近い情報を出した。

<中国と対立の比は支持だが…ASEANに温度差>
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151027-OYT1T50172.html

だから、私は「一方的な情報を鵜呑みにしていると情勢を見誤るぞ」と
何度もここで警告していたわけだが。

米国の行動は、一部のASEAN諸国を除いて、必ずしも歓迎されて
いない。我が国は、米国と一緒に軍事対立を煽るようなことをには
参加すべきではないと。

ベトナムは現在経済を重視して対中重視、本当に批判的なのは
フィリピンくらいである。

一方的な情報ばかり垂れ流していれば、おかしな世論に傾くのは
当然である。

しかし、結局のところ、米国は何がしたかったのか・・。

<米軍司令官 訪中し中国軍幹部らと対話へ>
https://www.nhk.or.jp/news/html/20151028/k10010285251000.html

「アメリカ太平洋軍のハリス司令官が来週、中国を訪問し、
 中国軍と対話を行うことになりました・・」

「交流の強化こそが両国の海軍の間に信頼関係を築き、
 誤算による衝突を避けられると延べ・・」

挑発したかと思ったら、もう和解モードに転向しようとしている。

私には、ウクライナで失策、シリアで失策と、プーチンに
やられっぱなしのオバマが、「中国になら勝てる」と思い込み、
外交実績作りをしようとして失敗したようにしか見えない。

このWSJの記事を見る限り、米国が「合同巡視提案」などという話は、
これまで一度も目にしなかったし、「中国の軍事拠点化を断固阻止する」
という話ではなかったのだろうか。

http://jp.wsj.com/articles/SB10631682899670053547704581320621185669308

「埋め立てを止める」→「航行の自由を守る」→「合同巡視提案」

都合の良いストーリーに書き換えられているは気のせいか。

それはそうと、明日から、また欧州諸国の首脳陣による経済連携
の強化を目的とした「訪中ラッシュ」が始まります。

 「西にローマ帝国あり、東に漢帝国あり」

という歴史上の時代が再び現代に蘇ろうとしている。

マスコミに煽られて馬鹿騒ぎしていた連中は、頭を良く冷やして、
国際情勢をもう一度冷静に見直す努力をするべきだ。

No.12 111ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細