Mythe et poeme のコメント

今の世は、理性のない醜い人々が崇高な生き方をする人びとの苦渋を見て楽しんでいる。崇高な人々とは孫崎さんのような、自分を捨てて他者のために生きる人々である。
どのような世の中であろうと、立派な人間とは、他者の事を考えられる人である。どんなに力が世界を支配しようと、立派な人間の像が変わるわけではない。倫理の軸がかわることはない。倫理が語られない時代になったとしても、倫理がぶれることはない。
ソクラテスは、ダイモーン(聖霊)の声を、つねに禁止の声として聴いたという。ソクラテスならずとも、人間は、自分を超えた何者かからの問いかけを聞く。悪い仲間はその声を聞きにくくし、聴くのを邪魔するだろうが、独りになると人はその声を聞く。人間の究極の独りとは「死」である。死ぬ時、人は心の声を聞くだろう。
そして、その時、認知的不協和を誤魔化すことはできないだろう。

No.11 111ヶ月前

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