p_f のコメント

> 今一つは、最強の軍事を維持し、それを背景に世界で米国の指導的立場を一段と強めること
結局、米国は後者を選択する。

いつか見たオリバー・ストーン監督の「国境の南」で、アルゼンチンの故ネストル・キルチネル大統領がブッシュと会談した時のことを語っていました-
「彼は、経済を再生する最善策は戦争だと言うのです。そして米国は、戦争によってより強大に成長したのだと。『米国の全ての経済成長は、様々な戦争によって促進されてきた』彼は、はっきりとそう言いました」

以下、週刊読書人(9/11号)伊高浩昭(ジャーナリスト)・柳原孝敦(東京大学准教授)対談「キューバ-米国国交回復は何を意味するか」より
伊高氏-
米国との国交正常化は...ホセ・マルティの頃から、そういう考え方はあった。米国が自分たちキューバに敬意を払い、対等の立場であればいつでも握手する心づもりはある。ところが米国は帝国主義だから、そんなことはできない。今だってできませんよ...ラテンアメリカは南北アメリカ大陸全体が自分たちの「大きな祖国」であり、それぞれが属している国が「小さな祖国」であるという思想は昔からあった...他者を支配したい米国はそこには決していかない。第一、考えが及ばない...注意すべきことは、オバマも、平和裏にキューバ社会主義を倒す「和平演変」策をとっていることです。

柳原氏-
米国というのはえげつない国で、反発すれば徹底的に潰される。それはゲバラが感得していた通りでしょうけれども、一方で追従すると骨の髄までしゃぶられる。米国に全面的に追従する方向に一気に舵を切りつつある国に住んでいる我々としては、キューバが米国と独特な関係を築いていけるかどうか、気になるところです。

伊高氏-
「大きな祖国アジア、小さな祖国日本」と言える日の到来を、その方向で努力しつつ、希求してゆくということです。

No.3 111ヶ月前

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