電子機器や自動車などは、どんなに優れた製品を作っても、ライバル企業との価格競争になり、コストダウンせざるを得ない。 ところが兵器の場合は、他社製品より少しでも優れていれば、高く売ることができる。他社が安い類似製品を作っても怖くないのだ。 この事実を知った米国は、軍事産業に莫大な投資をした。イスラエルに無償軍事援助で兵器を与え、パレスチナ攻撃による「試用テスト」を繰り返して他国に負けない兵器を開発してきた。 その結果、昨今の「テロとの戦い」では、双方が同じ兵器を使っているから勝負が付かなくなり、両方とも「兵士が死亡」するばかりである。 多数の犠牲者が出たのに、アフガンでもイラクでも、勝てなかった。 このため、米国内で反戦ムードが高まってきたが、軍事産業は戦争をやめたくない。 そこで思いついたのが、米軍の代わりに自衛隊を使うことだろう。 同じ兵器でも、米軍に売るより自衛隊に売った方が何倍も高く売れる。 そして米兵も死なないから、軍事産業への風当たりもなくなる。 日本政府は絶対に文句を言わない。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18982160)
電子機器や自動車などは、どんなに優れた製品を作っても、ライバル企業との価格競争になり、コストダウンせざるを得ない。
ところが兵器の場合は、他社製品より少しでも優れていれば、高く売ることができる。他社が安い類似製品を作っても怖くないのだ。
この事実を知った米国は、軍事産業に莫大な投資をした。イスラエルに無償軍事援助で兵器を与え、パレスチナ攻撃による「試用テスト」を繰り返して他国に負けない兵器を開発してきた。
その結果、昨今の「テロとの戦い」では、双方が同じ兵器を使っているから勝負が付かなくなり、両方とも「兵士が死亡」するばかりである。
多数の犠牲者が出たのに、アフガンでもイラクでも、勝てなかった。
このため、米国内で反戦ムードが高まってきたが、軍事産業は戦争をやめたくない。
そこで思いついたのが、米軍の代わりに自衛隊を使うことだろう。
同じ兵器でも、米軍に売るより自衛隊に売った方が何倍も高く売れる。
そして米兵も死なないから、軍事産業への風当たりもなくなる。
日本政府は絶対に文句を言わない。