tako2008 のコメント

「9条」と「安保」のセットは最悪で、我が国を盲目にする。

自身で外交戦略も安全保障戦略も考える必要がくなり、戦略を立案する
能力も行動力も失わせる。

それを長年続けて来た結果が、今の我が国の惨状です。
今や米国に付き従うしか自前の戦略を持たない。

近年の日中間の事件を見ても、大したことではないんです。

酔っ払い船長が日本の巡視船にぶつかった事件を「中国が責めて来た」
と言って大騒ぎし、また自衛艦の急接近に驚いた船長がレーダー照射を
行っただけの事件を「攻撃を受けた」といって大騒ぎする。

北朝鮮がミサイルを発射すれば、これもその度に国中が大騒ぎする。
外国人記者まで入れて、人工衛星だと言ってるのに、大騒ぎする。

なぜ、我が国はちょっとしたことで、ヒステリックになり騒ぐのか。

それ理由は結局、「免疫」ができていないからです。

我が国は、戦後80年間、米国に安全保障を含また外交戦略を丸投げし、
「自分の国は自分で守る」「自分が進むべき道は自分で決める」という、
当たり前のことをしてこなかったのが原因です。

その結果、「肝の据わっていない国」になってしまったのです。
外交戦略にしても、米国に付き従うことしかできなくなった。

岸信介の思想は正しい。

共産主義の脅威から自国を守るために、ひとまずは米国を利用する。
そして、その一方で自主憲法の制定を目指し、いつでも安保条約を
日本側から切れるようにし、着々と自主自立への準備をしていた。

しかし、我が国は、冷戦終結と同時に、自主自立路線へ舵を切ること
ができなかった。冷戦後も保護国となる道を選んでしまった。

私の知る限り、親米保守ではなく、自立派保守や民族派の方々は、
米国のイラク戦争や他の中東戦争には反対していた方が多い。

憲法9条がなくても、自立国家として国家意思がしっかりしていれば、
米国に付き従って軍事介入することはなかったと考えます。

但し、国連決議に基づく人道的な軍事紛争への介入は認めるべきだし、
また竹島問題のような、対話を無視した一方的な武力占拠に対しては
軍を派遣し、これを軍事牽制(攻撃するのではない)するべきです。

もし仮に、我が国が、韓国による一方的な武力占拠を軍事牽制により
阻止し、対話のテーブルに着かせ、外交による解決を目指していれば、
日韓関係はまた違った展望になっていたかもしれない。

盲目的な平和主義に徹することが、必ずしも隣国との関係を良くする
ことに繋がるわけではありません。人間関係にも言えることです。

No.4 115ヶ月前

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