tako2008 のコメント

>>2
フレデイさん。

>野田元首相の行為は単に尖閣に留まらず南中國海にある権益をめぐる
>抗争にも火を付けたのです。

随分前にも、似たような話題になりましたね。

私も同じく、我が国は、アジアの平和を乱した一因を作るという、
重大な罪を犯してしまったものと考えております。

中国の海洋進出が活発化したのは、ちょうど米国がアジア回帰戦略
を打ち出した時期(2008年頃)と連動しています。

これは、「どちらが先で、どちらが悪いか」という問題ではなく、
覇権争いが起こるのは「歴史の必然」と捉えるべきです。

そして、最悪のタイミングで、日中の領土問題が起こった。

酔っ払いの操縦するが中国漁船が、日本の巡視船にぶつかったという
程度の事件で国中が大騒ぎ。そして、野田政権の尖閣国有化(棚上げ
の放棄)により、日中の対立が決定的となります。

国中が反中・ナショナリズム狂乱となり、これを背景に支持を得た
安部政権の誕生へと繋がった。

それ以降は説明するまでもなく、日中関係は泥沼。

安部政権と米国が進める対中包囲網を警戒し、中国は「防空識別圏」
を設定、これが大変な騒ぎになっていきます。

米国のプロパガンダのおかげで、「中国が日本の領土を侵略しよう
としている」「中国が東シナ海で横暴になっている」が世界中で
既成事実化されていきます。

これに反応する形で、フィリピンやベトナムでも中国脅威論、そして
対中強硬論が台頭。フィリピンは漁船拿捕を強行し、ベトナムは西沙
諸島への領有権主張を強めるために漁船を頻繁に繰り出すことに。

飛び火してしまった抗争を収めるには、野田政権による尖閣国有化
(棚上げの放棄)まで時間を元に戻すことが必要であり、まずは、
当初の過ちを正すことが必要でしょう。

No.9 118ヶ月前

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