昨日、同じ主題でコメントしましたように尖閣を考える場合、私は次の三項目が重要なカギになると思っています。 1.ポツダム宣言の受諾 2.沖縄の歴史 3.中国と沖縄の関係史 上記のカギを考察しますと、中国の主張に理があると私には思えるのです。その中で、周恩来先生が田中角栄先生に棚上げにしましょうと提案し、田中角栄先生がそうしましょうと同意したことは素晴らしい外交の成果だと思うのです。 そういう背景で日中関係が順調に進んで来た筈なのに、民主党の野田氏が一方的に棚上げをネグレクトしたことにより、事態は窮迫してしまいました。野田元首相の行為は単に尖閣に留まらず南中國海にある権益をめぐる抗争にも火を付けたのです。このことを日本人は忘れてはならないと思います。 野田体制の志を引き継いだ現体制は戦前回帰を念ずるのを信とするほど好戦的です。東中國海、南中國海の緊張を解くのは日本の良識しかないわけですが、まず、尖閣棚上げの再確認、国有化手続きの無効確認を行うことが必要ですが、現状では悲観的にならざるを得ません。せいぜい日本の良識はデモに勤しむしか術がありません。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
昨日、同じ主題でコメントしましたように尖閣を考える場合、私は次の三項目が重要なカギになると思っています。
1.ポツダム宣言の受諾
2.沖縄の歴史
3.中国と沖縄の関係史
上記のカギを考察しますと、中国の主張に理があると私には思えるのです。その中で、周恩来先生が田中角栄先生に棚上げにしましょうと提案し、田中角栄先生がそうしましょうと同意したことは素晴らしい外交の成果だと思うのです。
そういう背景で日中関係が順調に進んで来た筈なのに、民主党の野田氏が一方的に棚上げをネグレクトしたことにより、事態は窮迫してしまいました。野田元首相の行為は単に尖閣に留まらず南中國海にある権益をめぐる抗争にも火を付けたのです。このことを日本人は忘れてはならないと思います。
野田体制の志を引き継いだ現体制は戦前回帰を念ずるのを信とするほど好戦的です。東中國海、南中國海の緊張を解くのは日本の良識しかないわけですが、まず、尖閣棚上げの再確認、国有化手続きの無効確認を行うことが必要ですが、現状では悲観的にならざるを得ません。せいぜい日本の良識はデモに勤しむしか術がありません。