米国はこれまで、覇権維持のために世界中に紛争をばら撒いて きましたが、イラク、アフガン、リビア、シリア、ウクライナ、 どれもことごとく失敗しています。 最近の米国を見ていると、完全に冷静さを欠いている。 今回もいつも通り下手を打つでしょう。 結局、米国には軍事力しか残されていないのです。 これをどう活用して覇権を維持するかしか頭にない。 しかし、これは余りに短絡的な思考です。 いくら軍事力を活用するといっても、実際に中国やロシアに武力行使 ができるわけでもなく、相手国が消えてなくなるわけでもない。 そして、軍事的な硬直状態が続き、米国の政治が停滞している間にも、 中国を含めた途上国は、日を見るごとに成長していく。 はじめから勝負は見えているのです。 私は米国がそこまで馬鹿だとは思っていません。 別の目的があるとすれば、それはアジアの分断工作であり、 AIIBやASEAN統合を妨害することでしょう。 米国というのは、「ハーメルンの笛吹き男」です。 我が国は、南シナ海問題で、米国について行ってはいけません。 安部政権が関与に前向きになっていることは、危険な傾向です。 下手をすると、尖閣に飛び火し、紛争に巻き込まれる危険性はもちろん、 将来のアジアにおける国際的地位と信頼を危うくする。
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孫崎享チャンネル
(ID:9443972)
米国はこれまで、覇権維持のために世界中に紛争をばら撒いて
きましたが、イラク、アフガン、リビア、シリア、ウクライナ、
どれもことごとく失敗しています。
最近の米国を見ていると、完全に冷静さを欠いている。
今回もいつも通り下手を打つでしょう。
結局、米国には軍事力しか残されていないのです。
これをどう活用して覇権を維持するかしか頭にない。
しかし、これは余りに短絡的な思考です。
いくら軍事力を活用するといっても、実際に中国やロシアに武力行使
ができるわけでもなく、相手国が消えてなくなるわけでもない。
そして、軍事的な硬直状態が続き、米国の政治が停滞している間にも、
中国を含めた途上国は、日を見るごとに成長していく。
はじめから勝負は見えているのです。
私は米国がそこまで馬鹿だとは思っていません。
別の目的があるとすれば、それはアジアの分断工作であり、
AIIBやASEAN統合を妨害することでしょう。
米国というのは、「ハーメルンの笛吹き男」です。
我が国は、南シナ海問題で、米国について行ってはいけません。
安部政権が関与に前向きになっていることは、危険な傾向です。
下手をすると、尖閣に飛び火し、紛争に巻き込まれる危険性はもちろん、
将来のアジアにおける国際的地位と信頼を危うくする。