そうですね。漱石は客観的な観方が出来たんでしょうね。漱石のデスクの上には英米系の情報が豊富にあったんでしょうね。当時の日本が国威発揚で盛り上がっている時に漱石はとても孤独だったに違いありません。 思いますに、客観的な観方とは知性と言い換えることが出来るのではないでしょうか。ドイツの思想家テオドル・アドルノはナチズムは「野蛮」と名付けて分析を試みて居ますが、一方、米国の思想家リチャード・ホフスタッターはマッカーシズムを反知性(anti-intellectualism)として捉え、その構造を解明しています。 ドイツは第二次大戦を徹底的に総括したうえで独自の政治を作り上げつつあるように見えます。米国と日本は、このところの浪費三昧で財政が完全に行き詰まってしまって常軌を逸してしまっていることから来るのかどうか不明ですが、やたら好戦的なのがとても不安です。米国は風潮としてマッカーシズムという反知性に戻りつつあり、日本は日本で富国強兵という反知性に回帰しつあるのです。 騒がしい日本や米国と違って対照的なのがロシアと中国でしょうか。両国は実に冷静です。勝負は冷静が勝つ。古今東西の道理です。ポツダム宣言後70年、日本と米国の知性が盛り上がることに期待するしかありません。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
そうですね。漱石は客観的な観方が出来たんでしょうね。漱石のデスクの上には英米系の情報が豊富にあったんでしょうね。当時の日本が国威発揚で盛り上がっている時に漱石はとても孤独だったに違いありません。
思いますに、客観的な観方とは知性と言い換えることが出来るのではないでしょうか。ドイツの思想家テオドル・アドルノはナチズムは「野蛮」と名付けて分析を試みて居ますが、一方、米国の思想家リチャード・ホフスタッターはマッカーシズムを反知性(anti-intellectualism)として捉え、その構造を解明しています。
ドイツは第二次大戦を徹底的に総括したうえで独自の政治を作り上げつつあるように見えます。米国と日本は、このところの浪費三昧で財政が完全に行き詰まってしまって常軌を逸してしまっていることから来るのかどうか不明ですが、やたら好戦的なのがとても不安です。米国は風潮としてマッカーシズムという反知性に戻りつつあり、日本は日本で富国強兵という反知性に回帰しつあるのです。
騒がしい日本や米国と違って対照的なのがロシアと中国でしょうか。両国は実に冷静です。勝負は冷静が勝つ。古今東西の道理です。ポツダム宣言後70年、日本と米国の知性が盛り上がることに期待するしかありません。