「アメリカの日本占領政策」福永文夫氏のお話を伺ってきました。 講義は占領の経過を経時的にお話しされ、当時の状況を理解するのに役立った。質疑応答で現実的の状況について福永氏自身の見方考え方をお話になり、間文化的にも歴史をとらえておられ大変大きな刺激を受けました。 「アメリカの占領を日米合作で、アメリカにも日本にも利益をもたらした」と考えるのが、妥当な考え方ではないかというのは、新鮮な見方考え方であった。被害者意識の強い現在の指導層は、「戦後レジームからの脱却」などと言っているが、米国の新自由主義に対し、日本の王政復古主義がうまく機能する可能性は少ないのではないかということであった。「安保」でアクセルを踏み、9条でブレーキをかけるから、車は正常に安全運転できるのであるが、「安保」でアクセルを踏み、9条のブレーキをなくしてしまえば、この車は、暴走するに決まっています。よく理解できることであった。 レジメのおわりの言葉が、(戦後日本の政治は「憲法」と「安保」という2つが引き寄せあって一つにならない楕円のなかに展開し、今改めて国際社会との関わりを問われている。それは、引き裂かれてきた沖縄の「戦後」を問うものである)ということであった。意味深く噛みしめていくべき言葉である。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
「アメリカの日本占領政策」福永文夫氏のお話を伺ってきました。
講義は占領の経過を経時的にお話しされ、当時の状況を理解するのに役立った。質疑応答で現実的の状況について福永氏自身の見方考え方をお話になり、間文化的にも歴史をとらえておられ大変大きな刺激を受けました。
「アメリカの占領を日米合作で、アメリカにも日本にも利益をもたらした」と考えるのが、妥当な考え方ではないかというのは、新鮮な見方考え方であった。被害者意識の強い現在の指導層は、「戦後レジームからの脱却」などと言っているが、米国の新自由主義に対し、日本の王政復古主義がうまく機能する可能性は少ないのではないかということであった。「安保」でアクセルを踏み、9条でブレーキをかけるから、車は正常に安全運転できるのであるが、「安保」でアクセルを踏み、9条のブレーキをなくしてしまえば、この車は、暴走するに決まっています。よく理解できることであった。
レジメのおわりの言葉が、(戦後日本の政治は「憲法」と「安保」という2つが引き寄せあって一つにならない楕円のなかに展開し、今改めて国際社会との関わりを問われている。それは、引き裂かれてきた沖縄の「戦後」を問うものである)ということであった。意味深く噛みしめていくべき言葉である。