原発電力は安いという「認知症」は、真実の前で揺らいでいる。 5月17日東京新聞は次のように報道している。経産省発表の資料によると、原発安全新基準に基づいて安全対策を講じると、大手電力9社算出では、2013年秋の段階では、1兆6500億円であったが、2015年春では、2兆3700億円と大幅に増加している。7200億円の増加率にして4割アップである。試算すらできていない原発もある。規制委員会は安全基準に基づいて審査しているが、安全を保証しているわけではなく、根本問題が解決しているわけではない。 米国、ロシア、日本と大きな原発事故が起こっており、この安全対策を講じれば、原発事故が無くなるということでなく、次に事故が起これば、様々な方便を言って、原発を存続させようとする。原発神話「認知症」は、消えないという愚かさから目を覚ます必要性があるが、原発利権者の執念がすさまじい。原発事故にあっていなくとも、原発依存を減少させているドイツをよく見習っていくべきでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
原発電力は安いという「認知症」は、真実の前で揺らいでいる。
5月17日東京新聞は次のように報道している。経産省発表の資料によると、原発安全新基準に基づいて安全対策を講じると、大手電力9社算出では、2013年秋の段階では、1兆6500億円であったが、2015年春では、2兆3700億円と大幅に増加している。7200億円の増加率にして4割アップである。試算すらできていない原発もある。規制委員会は安全基準に基づいて審査しているが、安全を保証しているわけではなく、根本問題が解決しているわけではない。
米国、ロシア、日本と大きな原発事故が起こっており、この安全対策を講じれば、原発事故が無くなるということでなく、次に事故が起これば、様々な方便を言って、原発を存続させようとする。原発神話「認知症」は、消えないという愚かさから目を覚ます必要性があるが、原発利権者の執念がすさまじい。原発事故にあっていなくとも、原発依存を減少させているドイツをよく見習っていくべきでしょう。