「米軍がいたから攻撃されなかった」というのは、対米従属主義者の妄想だと思う。 仮に、戦後の日本に、米軍が常駐していなかったとして、ソ連や中国あるいは韓国が日本を攻撃して、何が得られるだろう。 貴金属や石油などの資源がでる訳ではない。毎年のように地震や台風に襲われる。そんな土地を欲しがる国があるだろうか。 当時の日本に、今のような近隣国を敵対視する政権ができていたら、攻撃された可能性もあろうが、それも無かった。 国連憲章や日本国憲法で、「不戦」を強調しているのも、決して理想論やきれい事などではなく、米国を含む多くの国が戦争に疲弊して、厭戦気分が高かったためだ。 それが変化したのは、朝鮮戦争が始まり、韓国が北朝鮮軍に一気に攻め込まれたためだろう。韓国や日本が、共産国になることを恐れた米国が、韓国を支援し、日本には警察予備隊を作らせた。しかし日本政府は憲法を理由にして、予備隊の参戦を強く拒んだ。 つまり、「米軍がいたから」ではなく、「憲法9条」が戦争を防いでいたのだ。 今後も、憲法9条がある限り、国際社会から批難されるだけで、何のメリットもない攻撃など、どこの国もしてこないだろう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18982160)
「米軍がいたから攻撃されなかった」というのは、対米従属主義者の妄想だと思う。
仮に、戦後の日本に、米軍が常駐していなかったとして、ソ連や中国あるいは韓国が日本を攻撃して、何が得られるだろう。
貴金属や石油などの資源がでる訳ではない。毎年のように地震や台風に襲われる。そんな土地を欲しがる国があるだろうか。
当時の日本に、今のような近隣国を敵対視する政権ができていたら、攻撃された可能性もあろうが、それも無かった。
国連憲章や日本国憲法で、「不戦」を強調しているのも、決して理想論やきれい事などではなく、米国を含む多くの国が戦争に疲弊して、厭戦気分が高かったためだ。
それが変化したのは、朝鮮戦争が始まり、韓国が北朝鮮軍に一気に攻め込まれたためだろう。韓国や日本が、共産国になることを恐れた米国が、韓国を支援し、日本には警察予備隊を作らせた。しかし日本政府は憲法を理由にして、予備隊の参戦を強く拒んだ。
つまり、「米軍がいたから」ではなく、「憲法9条」が戦争を防いでいたのだ。
今後も、憲法9条がある限り、国際社会から批難されるだけで、何のメリットもない攻撃など、どこの国もしてこないだろう。