孫崎享のつぶやき

慰安婦問題に関する米国歴史学者の見解

2015/05/08 06:50 投稿

コメント:6

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事実関係

「米国の日本研究者、歴史学者ら187人が連名で「日本の歴史家を支持する声明」と題する文書を5日に公表した。

声明に名を連ねているのは米国に加えて英豪日などの大学も含んだ日本やアジア関連の研究者、歴史家ら。ハーバード大のアンドルー・ゴードン教授、同エズラ・ボーゲル名誉教授、同入江昭・名誉教授、マサチューセッツ工科大のジョン・ダワー名誉教授、英国のロナルド・ドーア氏ら世界的に大きな影響力を持つ学者も多く含まれる」(朝日新聞)。

慰安婦に関する部分下記の通り。

*******************************

争いごとの原因となっている最も深刻な問題のひとつに、いわゆる「慰安婦」制度の問題があります。この問題は、日本だけでなく、韓国と中国の民族主義的な暴言によっても、あまりにゆがめられてきました。そのために、政治家やジャーナリストのみならず、多くの研究者

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コメント

中国、韓国との問題は、国家同士の問題でなく、国民同士の問題になっており、解決が簡単でなくなっている。日中韓の首脳が強い姿勢を示せば国民が納得する、弱腰になれば首脳が批判される。大きな問題は、日本人は日中より日米の好感度が優っており、米国人は日米より米中のほうが好感度が優っており、中国人は、日中より中米のほうが好感度が優っているのです。
明快に日本は、米中韓三国関係で好感度が劣るということである。歴史の問題以前に日本人の他国に対する国際性が劣り、島国根性が露骨に表れ、信頼性に欠けていることを、謙虚に見つめなければ、いつまでも心からの反省、謝罪の言葉が出てくることはないといえる。

No.4 115ヶ月前

日英両語による「日本の歴史家を支持する声明」と題するこの文書(公開書簡)首相官邸の安倍晋三首相に送付されたとの事らしい。安倍首相がどの様な反応と行動を示すのかとても興味があるのだが、未だに官邸の反応を聞いていない。最も米国議会演説の昂揚感や帰国直後のゴルフ三昧で「心地よい疲労感」に浸っている(であろう)安倍さんにしてみれば寝耳に水でピンと来ないのかも知れない。しかし官邸サイドも「ジャパンアズNo.1」等を著わし日本を持ち上げてくれたエズラ・ボーゲル名誉教授等の著名な知日派の意見はいくら何でも「ガン無視」できないと思うのだが。

それにしてもこの文面を読むと、まるで大人が虐めっ子の悪ガキを諭している様に見える。特に「特定の用語に焦点をあてて狭い法律的議論を重ねることや、被害者の証言に反論するためにきわめて限定された資料にこだわることは(中略)より広い文脈を無視することにほかなりません」等とそのものずばりで「手取り足取り」安倍首相や取巻き連中の歴史認識の欠陥点を指摘し、諭してくれている。安倍官邸サイドがこの様な日本に好意的な大人の先生達にどの様にご返事するのか(出来るのか)実に楽しみだ。

No.6 115ヶ月前

安倍首相の真意はともかくとして、日本政府の公式見解としては、河野談話を通して従軍慰安婦の存在を正面から認めているはずです。
であるにも関わらず、まるで日本政府が従軍慰安婦問題を認めていないかのように読める本声明に、私は強い憤りを覚えます。
私は従軍慰安婦がいなかったと主張したいのではありません。おそらくいたと思っていますし、彼女達に対する償いが充分でないという批判であるならば正当であると考えています。しかし、良識ある日本人の努力によって、政府が従軍慰安婦の問題について公式見解で認め、また率直に謝罪までしているという事実が、まるで無かったもののように扱われることが腹立たしいのです。
「なんだ、いくら我々が謝罪しても認める気がないんじゃないか」という感情を日本人に喚起させるような本声明は、むしろ逆効果ではないでしょうか?

No.7 115ヶ月前
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