先般農業関係者と話し合った。話の論点はTPPと農協改革である。多くの自民党議員がTPPについて2012年選挙で約束したことと、現在のTPP容認の姿勢に対する差への落差がある。この中で具体的に名前の出たのは、稲田朋美自民党政務調査会長と西川農水大臣である。

 彼らがどう変化したか、稲田朋美氏の場合を見てみたい。ブログ「kojitakenの日記」に、TPPは「日本壊国」宣言だ!(『WiLL20121月号より)が田中康夫氏と稲田氏の対談を掲載していたので、ここでは、稲田氏の発言のみを抜粋する。

稲田:推進派はなぜか楽観的で「バスに乗り遅れるな」と言うけれど、行き先を分かっているのかと疑問です。どこに連れて行かれるか分からない、しかも途中下車もできないバスに国民を乗せるわけにはいきません。バスは乗り遅れるかじゃなくて、行き先が重要でしょう?

稲田:農業だけの問題じゃない、日本の文明、国柄の