米国や、政府は、TPPによって、国民皆保険はなくなることはないという。制度は残る。しかし、高額医療や高額薬価を対象とせざるを得なくなり、財政破たんで、対象が極端に減少する。

 その時、どうなるか。

 国民は2つに分かれる。一つはアフラックなどの民間医療保険に入る。今一つは医療を受けられない条項に甘んずる。米国では昨年3分の1の人が医療費で治療を思いとどまった。

 この問題に関する西尾正道著『正直ながんのはなし』より。

TPP参加による日本の医療の変化

 現行医療制度

  国民皆保険制度、現物給付、フリーアクセス

 TPP参加による変化

 ・国民皆健康保険の消滅

 ・混合診療の解除→公的医療保険の給付範囲の縮小

 ・自由診療の拡大

 ・高まる民間保険会社への参入

 ・高騰する薬価(現在は中医協が薬価を決定)

 ・知的財産権侵害名目による裁判多発

 2013年3月の『TIME』誌に掲載された「