中国主導の銀行に英国、ドイツ、フランスが米国の要請に反旗を翻し、参加を表明し、豪州、韓国もこれに続くとみなされている中、日本は趨勢に逆らって何の利益があるか。この分野はゼロサムの分野ではない。基本はウィン・ウィンの協力の分野のはずである。英国、ドイツ、フランスは中国は世界最大の経済国になることを前提にこの力をいかに取り込むか、特に英国の金融界、と考えている中、日本はいたずらに範疇を弄ぶつけがこれおから深刻に出てくる。
3月20日付NYT社説「中国の銀行に引き寄せられる米国の同盟国(U.S. Allies, Lured by China’s Bank」の主要ポイント
・中国主導の銀行に対して、参加しないようにとのホワイト・ハウスの要請を拒み、米国の西側同盟国はこの銀行に群がり、オバマ政権は鼻であしらわれた。
先週英国は米国主導の世界銀行のライバルになる可能性を持つ「アジアインフラ投資銀行(
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コメント
田中宇が2009年前後から言ってきた「米中逆転」と「多極化」の進行がついに決定的となった。田中は「多極主義」はすでにニクソン=キッシンジャー体制における中国との関係正常化からはじまっていると述べている。大きな歴史的転換は数十年単位で起こる。ニクソン時代に起きた「ニクソン・ショック」が米国による世界支配から「多極化」への移行を促した。田中角栄はその歴史的転換期を読んでいたことになる。その弟子の小沢一郎も親中国の政策を打ち出した。小沢と「大連立」を発表した福田康夫も親中国だった。恐らく、彼らの背後には、今日の「多極化」を正確に読んでいたブレーンがいる。日本の権力構造の内部では親中国派が敗北してきた。
この件、日経等大手メディアで「日本政府内に容認論」とか麻生財務相が「透明性が確保されるなら協議に参加の可能性あり」と言ったとか騒いでる様ですが、AIIBへの参加表明期限は今月一杯。安倍首相は来月末には訪米して日米首脳会談をやる、しかも今回は国賓待遇らしい、米国議会では安倍さんも講演する模様。日米防衛ガイドライン見直しや、TPPもある。最早アメリカさんの意向に逆らうなんて絶対出来ないのでは。中国も日本が相も変わらず「ガバナンスがあ」等とほざいても「お呼びでない」って感じでしょう、日本はアジアから取残される?
そもそも今までアメリカは経済面で日本の国益を毀損してばかりじゃないですか。TPPだって自民党は大反対してたくせに結局「中国包囲網になる」とかのへ理屈で有権者をごまかし、ごり押ししている。その間中国は対象国と個別にFTA協定を結びTPPによる対中包囲網など無害化してるのにね。日本の経済外交の自立性が問われてますが、やはり植民地なんでしょうね。
英国は同じアングロサクソンでも米国の忠告に反して自国の国益をキッチリ主張する。やっぱり日本はアングロサクソンには敵わないか。米国議会での安倍さんの演説で日本がアメリカの真の同盟国=奴隷国家である事を世界に示すのでしょう。安倍さんと菅さんの顔が益々アメリカの男妾みたいに見えてきた。
今現在日本の行う道はたった一つとなった。なるべく多くの国とパイプを持つ。この一点。小沢代表は、ドイツにも過去に行き、中国にもパイプを持つ。米国では、こんな日本人がいたのか・・・との評価が過去記事にあった。その米国が瀕死の重傷になている。幾度と無く繰り広げられた戦争による経済の疲弊。戦争には金がかかる事は、日本でも同じ。そして、必ず人口も激減する。人を物扱いする極致。米国のどこに金が流れようが、ロス茶がなんだとかロックフェラーがどーだとか・・。戦争の危機。これだけを考え、その時の用意をせよ。戦争経済はまだ終わってはいない。
(ID:18367902)
世界の経済を米国一国が支配していた時代が、終焉を迎えたということでしょうか。現時点、米国には、お金の力で様々な国を支配下に置く力などなく、中東で見られるように、軍事力で支配しようとしてきたツケが、「テロ現象」につながっています。中国は、こつこつと様々な国に投資を続け、中国経済圏が相当規模になっていると見るべきでしょう。経済圏ができてくれば、さらに投資を増やすため、各国に協力を求め中国経済圏の投資金額を増やそうとすることは当たり前のことである。米国にお金がなくては、この現実の流れを無視することなどできず、G7米国経済圏の国々が、AIIBに参加出資しようとするのは当たり前である。それにしても、麻生氏は前向きに検討しようとしているが、菅氏は否定している。国際感覚、経済論理の欠如がはなはだしい安倍政権と言える。なぜ、日本だけ、米国の忠犬でなければならないか。国益をどのように考えているか。軍事一点張り理性の欠けた危ない政権でしかない。