悲しい、つらい、痛ましい思い出は忘れた方がよい。という考えに異議を唱えるわけではないが、それは一般解ではなく、個人の選択だということを覚えておいた方がいい。忘れた方がいいといいながら、実は少しも忘れていない。寝ても覚めても夢見ても、悪夢と雲をつかむような夢を見続けるという分裂した人生を送ることになるかもしれない。それを心から幸せと思えるならそれは立派な選択だ。悲しい、つらい、痛ましい思い出は食べてしまった方がいい。自分でできないならバクに頼めばいい。それは君の人生の養分になる。たかが過去の自分がじゅるじゅるに壊れてしまっただけではないか。君を壊した力を乗り越える力で、また一つになればいいだけだ。できないとおもうなら諦めて忘れた振りをすればいい。