イスラエルのネタニヤフ首相を日本の安倍首相に置き換えると、その近似性をよく理解できる。 日本の憲法の精神は、国民主権、平和主義、基本的人権の三原則で成り立っている。天皇(皇室)は日本国の象徴、日本国民統合の象徴というより、憲法の精神を体された人格と見ることもできる。憲法の精神人格は、国民に宣言したものでもあるが、米国をはじめとする戦勝国、国際社会に宣言したものと考えるべきなのでしょう。憲法の精神を順守しなければならない立法、行政、司法の三権が、憲法の骨格である9条を改正しようということは、日本の象徴人格である天皇(皇室)の位置づけを変更することに他ならない。日本国民の賛成はもちろんであるが、米国はじめ戦勝国の理解、特に近隣諸国、中国、韓国の支持が不可欠であり、対立して変更するのは、米国はともかくとして、多くの国の理解が得られない。政府の虚言、誘導にごまかされないようにしなければならないのではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
イスラエルのネタニヤフ首相を日本の安倍首相に置き換えると、その近似性をよく理解できる。
日本の憲法の精神は、国民主権、平和主義、基本的人権の三原則で成り立っている。天皇(皇室)は日本国の象徴、日本国民統合の象徴というより、憲法の精神を体された人格と見ることもできる。憲法の精神人格は、国民に宣言したものでもあるが、米国をはじめとする戦勝国、国際社会に宣言したものと考えるべきなのでしょう。憲法の精神を順守しなければならない立法、行政、司法の三権が、憲法の骨格である9条を改正しようということは、日本の象徴人格である天皇(皇室)の位置づけを変更することに他ならない。日本国民の賛成はもちろんであるが、米国はじめ戦勝国の理解、特に近隣諸国、中国、韓国の支持が不可欠であり、対立して変更するのは、米国はともかくとして、多くの国の理解が得られない。政府の虚言、誘導にごまかされないようにしなければならないのではないか。