なし のコメント

わたしはこどものころ母からよく聞かされたものだ。
「カンサイキ」にたいする恐怖を。
カンサイキが低く飛び始めたらそのときはだれかが死ぬのだと。
ただそれが自分や家族でないように、と。
ただそのときは大阪のほうから飛んでくる飛行機がなぜそんな、と
思っていた。

やがてわたしが中学生になったころ艦載機ということばを知った。
その酷薄な機銃掃射による標的となった市民の殺戮とともに。
金属をつらぬく機関砲を人間にむけた無慈悲な殺戮を。

その本には和歌山かどこかの山中に被弾墜落した艦載機のパイロットが
村人総出の山狩りで捕まり、警官の制止をきかなかった村人たちに
なぶり殺しにされたとあった。
当時の世相で一般人が警官の命令に逆らうなど例外的であったろう。

上空から死をふりまくパイロットは地上に降りたとき人道的なあつかいを
その標的だった人から期待すべきではない。

こんなことを書くわたしはイスラム寄りなんだろうなあ。

No.5 120ヶ月前

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