younghope のコメント

憲法9条による平和主義は、戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の拒否である。今日の日本をめぐる国内国外の平和安定は平和憲法に負うところが極めて大きい。米国によって守られた平和でもあるが、米国の勢力圏を維持するため、国内に多くの基地を受け入れており、一方的に日本が米国に依存しているのでなく、共存共栄関係にあるといえる。米国の経済力が弱くなってきていると同時に、中国の台頭、中国を中心とするBRICSなどの経済圏の増大増強は、米国の相対的地盤の大きな低下につながってくる。このような世界の構造的変化が大きいとき、米国の圧力は、以前より倍の圧力になり、政府は政権の維持と米国従属化の板挟みになっているといえます。米国は圧力を強めれば、集団的自衛権、TPPで戦力、経済力で日本の力を組み入れることができるので、米国にプラスに働きそうであるが、戦後レジームの中で押さえつけられていた日本の独自性が、憲法改正によって、米国の圧力をかわそうという動きに変質することは不可避であり、このマイナス要素とプラス要素をどのように調整するか、米国の意思統一が進んでいるとも思えない。日本は、不安定、不確定なうっとうしい時代に突き進んでいくのであろうか。

No.1 120ヶ月前

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