フレデイ タン のコメント

米国の支配層と自民党の間で中国政策に関して食い違いが現れてきたと私は観ています。その食い違いを足掛かりとしてロシアは日米関係にくさびを打ち込むことに注力するのではないでしょうか。こういう流動的な状況は私みたいな反戦主義者には歓迎すべきことなんです。

米国にとって中国包囲網は最終戦略であることには間違いないのですが、ロシアを平定してから後に手を付けることだと思うのです。民主党の前原大臣から始まって安倍首相に継承された中国挑発と中国包囲網は米国にとっては深刻な日本のフライングなんですよ。中国挑発を始めてしまったわけですから、とにかく急いで軍を軍らしく構築しなかればならない。その為には日本軍は皇軍でなくちゃならんし、靖国神社は欠かせません。でも国際世論は受け付けてくれません。

どこの国でも強い軍には背景に大義があります。
米軍には異民族、異教徒を懲らしめ平定し平伏させる大義がある。中国軍には列強の横暴に抵抗し排除する大義がある。韓国には北の侵略に備える大義がある。日本には幸い上記に相当する大義がありません。従って、尖閣、竹島で中国と韓国を挑発するといった具合にならざるをえない。その為に皇軍と靖国がクローズアップされているのです。

そういう次第で、日中関係が好転するとはとても思えません。そういう中で、私の一縷の望みはロシアがうまく動き北方領土と天然資源をお土産にして日本をしてTPPと集団的自衛権を断念させることに成功することなんです。甘いかな。

No.6 120ヶ月前

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