今日、通夜に出かけた。
霊前には、「戦略的思考とは何か」が置いてあった。1983年に作品である。
自分の人生の華を「戦略的思考とは何か」と見ていたのであろう。
岡崎氏には思索家としての面と、官僚の面がある。後者は、中国の古典にのっとり、「三顧の礼」を持って迎えられるのを理想とした。多分安倍首相との関係がそれであろう。
通夜の席上でいろいろ振り返った。
振り返れば振り返るほど、実は世話になった。
奥様にご挨拶した。主人は「天才坊や」と大事にしていましたよと懐かしんでくれた。奥様との面識はあまりない。
本当にお世話になったのだ。
私が外務省と縁が消えた頃も心配してくれていた。
防衛省退官する時、当然、外務省は退職後のポストを用意しなかった。それだけではなくて、一流企業に外務省外の人が顧問の世話をして社長までOKであ
コメント
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お話につまされました。
とりわけ、奥様にご挨拶されたとき「主人は天才坊やと大事にしていましたよ。というくだり。
私事で申し訳ないですが、同じような状況で「主人は家では貴方のことばかり話していました。主人は貴方のことをとても好きだったんですよ」と亡くなった上司の奥さんから言われたことを思い出しました。葬儀の帰路、「信じられない」というのが私のつぶやきでした。
(ID:21835634)
なるほどね。
亡くなった有名な漫才師が取り巻きによく語ったそうだ。
「やくざでもかめへん」「おれにだけよくしてくれたら
それでええ、よそでどんな悪いことしてたかてかめへん」
「おれにとってはいいひとや」
自分にいい思いをさせてくれた人にはみなさん弱いんだなあ。
(ID:21835634)
孫崎さん
あなたが陽の当たる場所から遠ざからざるを得なくなっても
守り抜いたあなたの信念を岡崎久彦のそれと相対化しては
いけません。
主張が180度ちがうなどと表現するのはどうでしょう。
やくざと警官の主張だって90度くらいはちがうでしょう。
あなたの主張はその人間にそなわる誠実さ、善良さから
くるものです。
岡崎久彦のそれはそうではない。
岡崎にとってときにあなたがまぶしかったのではないでしょうか。