ちょこ太郎 のコメント

ノーム・チョムスキー教授が世界6月号でマッカーサーについて述べたところがあるので引用します。
「1945年に日本を占領下に置き、事実上の統治者となったマッカーサーは、当初、国民よりだったのです。
彼はかなり保守的でしたが、国の統治についての理解は、政府が国民による国民の為の存在であることや、民主主義とは何かを学んだ第8学年(中学2年)のままだったからです。
もし彼が大学に進んでいたらまったく別だったでしょうね。
だからマッカーサーの改革は当初とても進歩的で、平和憲法を制定し、労働者の権利を認めたのです。
でも、ワシントンはこの展開に納得いかなかった。
彼らは、日本を企業によって運営される国にすることを望んでいたからです。
すぐに占領政策の方向転換が開始され、1947年に、「逆コース」と、呼ばれるこの反動が、現在に至るまでの日本の方向性を決めたのです。
解体された旧財閥は復活し、戦争犯罪人は釈放されて権力の座に復帰し、労働者の権利や組合には攻撃が加えられました。
ここから、企業による国家支配に基づいた、長い長い自民党一党支配が確立したのです。」
20世紀最高の知性の一人と言われているチョムスキー教授の言葉です。
彼は、ヨーロッパで連合軍が行ったことにも触れています。
「ヨーロッパ戦線の勝利者である英米連合軍が最初に行った事は、ナチに抵抗してきたパルチザンの撲滅でした。」
だそうです。

No.6 124ヶ月前

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