NakaBB のコメント

基本的に人は自由であり、君を縛るものは何も存在しない。ただ生きるために守らなければならないいくつかの事柄があったり、自分の信念からどうしてもできないことがあったりする。それはその人間の選択ということになる。日本が生き延びるために、沖縄を犠牲にするというのは一つの選択だが、それ以外の選択がなかったのか、それがベストな選択だったかという問いには疑問が残る。生きるために乞食をするのは一つの選択で、それ以外生きる術がなかったのか、それがベストな選択だったのかという問いと同じことだ。日本書紀は明らかに権力の影響を受けていて、それは対外的な正式な書物であることにも由来する。鎌足の暗殺劇では蘇我氏は必要以上に悪者にされているし、聖徳太子は仏教普及のために必要以上に美化されている。歴史とはいつも真実と虚構の間にある物語だ。ただものの見方には深さというものがある。二つのものの見方が対立したときにはどちらか強いものが生き残る。死んでしまえばそこであなたの物語はそこで終わる。終わっていないのならあなたはまだ夢を見る。もう一つのものの見方がそれを夢という名を与える。けれど殺しきれないからこそ夢を見る。そしてもう一つの君を追いつめていくだろう。そのためには夢と呼ばれる「それ」は現実の力を持たなければならない。

No.6 123ヶ月前

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