ちょこ太郎 のコメント

「円安政策が対中貿易赤字を招いている」

 マネー資本主義に走る大企業は、人員を減らすことで給料の総額を減らし、
原材料を安くするために中国からの輸入量を増やして、配当を確保する。
1部上場の大企業は配当を減らすとソニーのように株主総会で叩かれるので減らしません。
その分、貿易赤字が増えて、内需は縮んでしまいます。
 アベノミクス以降、日経平均株価は9割も上がったのに、国内の小売販売額は1%しか伸びていない。
13年の小売販売額は139兆円で、12年の138兆円とほとんど変わっていないのです。
国民や中小零細企業の大多数は、円安で輸入原材料費が上がって経費がかさむばかりで恩恵の実感はありません。
 株が上がって儲けた人がどんどん使えばいいのですが、彼らは金融商品を買うばかりで、国内でモノを買わない。
海外にビルが建つだけです。「飢えている人の横で、食べ物を冷蔵庫にしまい込んで腐らせている金持ち」というような行動です。

日本総研・藻谷浩介氏 「安倍政権は経済的な“反日”の極み」より

そして、
「逆説のアベノミクス」
   田中 宇
日本銀行は今年8月、日銀史上最大額の株式を買い支えた。日銀は8月、
ETF市場を通じて1236億円分の日本株を買った。毎日、朝方に株価が下
がると、日銀が100億-200億円分の株をETFで買い、株価をテコ入れ
するのが常で、日銀の株買い支えは市場関係者の間で広く知られたことだった。
日銀は以前から株が下がると買い支えてきた。9月は株価が下がらなかったの
で買い支えをしていないという。日銀は、東証の株式の時価総額(480兆円)
の1・5%にあたる7兆円分を保有し、日本生命を抜いて最大の日本株保有者
となった。
日銀は特に8月第一週に、924億円分の株を買い入れた。アベノミクスの
失敗が取り沙汰されて株が下落した時期で、日銀が買い支えなければ株価はも
っと下がっただろう。経済成長の実現は、アベノミクスの3本目の矢である。
安倍政権は、株価の上昇が続いていることをもって、経済成長が実現している
と言っている。その株価が下落しそうなときに、総裁を黒田にすげ替えて財務
省に乗っ取らせて以来、安倍政権の命令を何でも聞くようになった日銀が株を
買い支え、株価をテコ入れし、アベノミクスの成功が続いているように装って
いる。かなりインチキな技であるが、今の日本でこれを批判する人は少ない。
日銀が大っぴらに株価の不正操作をやる理由は、これによって投資家に「株
は下がり出すと日銀が買い支えるので上がりやすい。今が買い時だ」という印
象を持たせ、株を買う人を増やし、株が上がっている限り安倍政権はアベノミ
クスの経済成長策が成功していると豪語でき、人気を保持できるという策略だ
ろう。

ついでに、「永田町恐怖新聞」 山本太郎より
http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2014/09/d73490da59372f8bd99d5027137e4d3e.pdf

この新聞、良く出来ていると思います。

No.3 124ヶ月前

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