集団的自衛権の意味するところを、丁寧に分析し、その目的の曖昧性、憲法との整合性、米国との同盟のありかた、国際社会での日本の立場など総合的にとらえられた一つの論文とみることができます。 政府は、憲法的に問題があり、国民の理解を得られないが、国会議員であれば、与野党の賛成が多数であり、米国との同盟関係を強化できる「集団的自衛権」を、憲法解釈変更できるとの見通しの上に、「集団的自衛権」の言葉だけにこだわったといえます。この観点から言えば、法制懇は、正面から真面目に直球で勝負しておられるが、政府は、のらりくらり、変化球で勝負しているようにとらえることができます。ある一定の常識教養があれば、法制懇の論理は当然の事として理解可能であるが、一般国民にいかに理解していただくかが、課題でしょうか。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
集団的自衛権の意味するところを、丁寧に分析し、その目的の曖昧性、憲法との整合性、米国との同盟のありかた、国際社会での日本の立場など総合的にとらえられた一つの論文とみることができます。
政府は、憲法的に問題があり、国民の理解を得られないが、国会議員であれば、与野党の賛成が多数であり、米国との同盟関係を強化できる「集団的自衛権」を、憲法解釈変更できるとの見通しの上に、「集団的自衛権」の言葉だけにこだわったといえます。この観点から言えば、法制懇は、正面から真面目に直球で勝負しておられるが、政府は、のらりくらり、変化球で勝負しているようにとらえることができます。ある一定の常識教養があれば、法制懇の論理は当然の事として理解可能であるが、一般国民にいかに理解していただくかが、課題でしょうか。