フレデイ タン のコメント

大戦後の米国はアイクの警告を完全に無視してきた。彼らの国際政治は軍産複合体主導で行われている。それは戦前の日本軍部独裁の時代と本質的に変わらない。当時の日本にとって中国大陸は軍費調達先であった筈だが、逆に日本の財政が破綻した。パールハーバーは財政破綻した後に発生したヤケクソの挙だった。

米国の国際政治の基本理念はウオルフォウイッツ ドクトリンにある。そこに米国が世界を支配すると高らかに書かれている。その為の戦術は下記の通り。
1.米ドルの世界流布の徹底。
2.超大軍事力の誇示。
3.CIAの工作(拉致、暗殺、嘘、詭弁、クーデタ、内乱、戦争等の仕掛け)
4.ハリウッドに代表される猥雑な文化の世界流布。

米国の上記の戦略、戦術に真っ向から対立する勢力が、ロシア、中国、中東諸国、南米諸国だ。ただ、それらの国に米国の猥雑文化に毒された米国かぶれが多くなって来ていて悩みの種だ。

ウオルフォウイッツ ドクトリンの実現努力の過程で米産業は空洞化した。財政金融のアンバランスは末期的状況にある。つまり、米ドルを大量に印刷し続けることが出来なくなった。これまではEUと日本がユーロと円を増刷すればなんとかなっていたが、米ドル/ユーロ/円が同時崩壊する危険性が大となっている。

米国には二つの選択肢しか残っていない。
1.ロシア、中国に最終戦争を仕掛ける。特にロシアの資源を略奪することに重点を置く。
2.ウオルフォウイッツ ドクトリンを放棄し、ロシア、中国、米国の間でG3平和・経済協定を結ぶ。

世界はそういった深刻な時局にある。それにしても、オバマの国連演説はまるで無法者の言葉で埋め尽くされていた。国連憲章を無視できるのは米国だけだと表明していた。オバマは狂ってしまっている。それに引き換え、ロシアのラブロフの演説は理性に満ち溢れていた。日本は狂ったオバマに従っている。

今、世界は一寸先は闇。

No.2 124ヶ月前

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