中東に於ける米国の戦略目標はこの前までは石油利権の確保でしたが、私の観測するところでは、今やイスラエルの生存権の維持発展です。 イスラエルはガザの人々を羊の如く管理したいところですが、なかなか出来ない。イスラエルはその原因をガザ/ヒズボラ/シリア/イラン/ロシアの支援ルートにありと見ています。シリアを破滅させればガザは意のままだとイスラエルは計算しています。その計算に基づき米国が動き、NATOが動くそういう図式ですね。 米国の専門家はワシントンにしきりに上申しています。その内容は、今まで大いに活用したISは堕落してしまった。それに代わる新たなISつまりアルカイダ更に換言すれば「質の優れた傭兵部隊」の再構築の必要性です。今回のIS空爆はISを分裂させ一部を質の優れた傭兵部隊にリクルートし、それに紛れて意識的にダマスカスを空爆する狙いがあると私は見ています。シリアの地図からの末梢が米国とイスラエルの目標ですから。 しかし、上記だけでは十分ではありません。質の優れた傭兵部隊は地上戦に強くなくてはいけない。米国は新たにスンニ派の若者からリクルートして訓練し、質の良い傭兵部隊に編入し、シリアにぶつけるつもりなのです。しかし、果してうまくいくでしょうか。イスラエルの為に戦うのはどんなに金を積まれてもジハードには程遠い。米国はまた失敗するでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
中東に於ける米国の戦略目標はこの前までは石油利権の確保でしたが、私の観測するところでは、今やイスラエルの生存権の維持発展です。
イスラエルはガザの人々を羊の如く管理したいところですが、なかなか出来ない。イスラエルはその原因をガザ/ヒズボラ/シリア/イラン/ロシアの支援ルートにありと見ています。シリアを破滅させればガザは意のままだとイスラエルは計算しています。その計算に基づき米国が動き、NATOが動くそういう図式ですね。
米国の専門家はワシントンにしきりに上申しています。その内容は、今まで大いに活用したISは堕落してしまった。それに代わる新たなISつまりアルカイダ更に換言すれば「質の優れた傭兵部隊」の再構築の必要性です。今回のIS空爆はISを分裂させ一部を質の優れた傭兵部隊にリクルートし、それに紛れて意識的にダマスカスを空爆する狙いがあると私は見ています。シリアの地図からの末梢が米国とイスラエルの目標ですから。
しかし、上記だけでは十分ではありません。質の優れた傭兵部隊は地上戦に強くなくてはいけない。米国は新たにスンニ派の若者からリクルートして訓練し、質の良い傭兵部隊に編入し、シリアにぶつけるつもりなのです。しかし、果してうまくいくでしょうか。イスラエルの為に戦うのはどんなに金を積まれてもジハードには程遠い。米国はまた失敗するでしょう。