孫崎先生のご指摘、とても考えさせられます。 当時の国際政治のプレイヤーはヒトラー、スターリン、チャーチル、ルーズベルト、蒋介石、そして、日本は誰?法人格?ともかく個人が見えない。集団の空気がただ何かを動かした、これは私の判断。ヒトラー、スターリン、チャーチルたちは自分に与えられたキャパシテイをフルに活用し、野心と戦略と思惑をもって部下を動かし、情報を取り、工作し、国際政治の舞台でしのぎを削った。 日本の主体であった集団の空気は情報を軽視し、他のプレイヤーを相対化することも出来なかった。と私は思う。チャーチルだけでなく蒋介石も日本が米国を攻撃するのを待っていた。スターリンは日本の新聞論調を分析し、日本がソ連を攻撃することはないとパールハーバーよりずっと前に判断し終わって、本格的にドイツ攻略に乗り出している。 非常時には賢くて個人臭がプンプンした指導者がいないとどうにもならない。今、世界は非常時、米国に当時の指導者如きプレイヤーがいない。プーチン、習近平に並ぶプレイヤーが米国にいない。米国は当時の日本に似ている。世界はとても怖い状況だ。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
孫崎先生のご指摘、とても考えさせられます。
当時の国際政治のプレイヤーはヒトラー、スターリン、チャーチル、ルーズベルト、蒋介石、そして、日本は誰?法人格?ともかく個人が見えない。集団の空気がただ何かを動かした、これは私の判断。ヒトラー、スターリン、チャーチルたちは自分に与えられたキャパシテイをフルに活用し、野心と戦略と思惑をもって部下を動かし、情報を取り、工作し、国際政治の舞台でしのぎを削った。
日本の主体であった集団の空気は情報を軽視し、他のプレイヤーを相対化することも出来なかった。と私は思う。チャーチルだけでなく蒋介石も日本が米国を攻撃するのを待っていた。スターリンは日本の新聞論調を分析し、日本がソ連を攻撃することはないとパールハーバーよりずっと前に判断し終わって、本格的にドイツ攻略に乗り出している。
非常時には賢くて個人臭がプンプンした指導者がいないとどうにもならない。今、世界は非常時、米国に当時の指導者如きプレイヤーがいない。プーチン、習近平に並ぶプレイヤーが米国にいない。米国は当時の日本に似ている。世界はとても怖い状況だ。