ダイ1980さんへ。 7月5日の記事へのコメントです。 埋もれてしまったので、ここに投稿させていただきます。 このブログには集団的自衛権への反対派が多い中、 あえて異論を唱える貴方は勇気がありますね! 国政を真摯に考え気概のある自衛官がいたことを誇りに思います。 > イラク戦争やアフガンに軍を派遣した国家は何故派遣したのか? > 何にでもメリット、デメリットは存在すると思いますし これについては、疑問があります。 当時のフセイン政権は、イラクにとって「必要悪」な面がありました。 各宗派同士の絶妙なバランスを均衡に保っていた有能な指導者が、 「サダム・フセイン」です。 彼は、反旗を翻す者には、容赦ない弾圧を加えた独裁者でしたが、 互いの宗派同士の争いを未然に食い止め、女性の地位を向上させ、 経済・医療など社会的資本の整備に関して多くの功績を残しています。 サダムをどう評価し、裁くかは、イラク国民が決めることです。 第三者である米国が関与することだったのでしょうか。 国連決議に基づくものでもなければ、米国のイラク戦争に大儀 はなく、盲目的に追従することは、危険なんです。 > 同盟の対価を払っておきながらアメリカがこれを見捨てる > 可能性はあまりないと思います。 集団的自衛権の締結によって、現状の日米安保条約よりは、 多少マシになる(米国が関与する可能性が高まる)と思います。 ですが問題は、それもいつまで有効か、です。 中国が台頭し、米国が衰退する中で・・。 歴史的には、日英同盟の例が参考になるかと思います。 英国は、米国を敵に回すことを恐れ、それまで同盟国だった 日本を自己保身のために捨てています。 近い将来、これと同じことが、米中間で起こる可能性があります。 それ以前に、米国は中国に本気で敵対する意思はなさそうです。 梯子をはずされたときどうなるか、も真剣に考えなくて はなりません。将来、巨大化した中国を「敵」とするのか、 あるいは「味方」、「中立」とするのか。 また、経済的にはどうするのか?国際的立場はどうなるのか? 中国と敵対することで、不利な条件を課されないか。 上記の「トレードオフ」も換算して慎重に検討するべきです。 (・・・続きます・・・)
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ダイ1980さんへ。
7月5日の記事へのコメントです。
埋もれてしまったので、ここに投稿させていただきます。
このブログには集団的自衛権への反対派が多い中、
あえて異論を唱える貴方は勇気がありますね!
国政を真摯に考え気概のある自衛官がいたことを誇りに思います。
> イラク戦争やアフガンに軍を派遣した国家は何故派遣したのか?
> 何にでもメリット、デメリットは存在すると思いますし
これについては、疑問があります。
当時のフセイン政権は、イラクにとって「必要悪」な面がありました。
各宗派同士の絶妙なバランスを均衡に保っていた有能な指導者が、
「サダム・フセイン」です。
彼は、反旗を翻す者には、容赦ない弾圧を加えた独裁者でしたが、
互いの宗派同士の争いを未然に食い止め、女性の地位を向上させ、
経済・医療など社会的資本の整備に関して多くの功績を残しています。
サダムをどう評価し、裁くかは、イラク国民が決めることです。
第三者である米国が関与することだったのでしょうか。
国連決議に基づくものでもなければ、米国のイラク戦争に大儀
はなく、盲目的に追従することは、危険なんです。
> 同盟の対価を払っておきながらアメリカがこれを見捨てる
> 可能性はあまりないと思います。
集団的自衛権の締結によって、現状の日米安保条約よりは、
多少マシになる(米国が関与する可能性が高まる)と思います。
ですが問題は、それもいつまで有効か、です。
中国が台頭し、米国が衰退する中で・・。
歴史的には、日英同盟の例が参考になるかと思います。
英国は、米国を敵に回すことを恐れ、それまで同盟国だった
日本を自己保身のために捨てています。
近い将来、これと同じことが、米中間で起こる可能性があります。
それ以前に、米国は中国に本気で敵対する意思はなさそうです。
梯子をはずされたときどうなるか、も真剣に考えなくて
はなりません。将来、巨大化した中国を「敵」とするのか、
あるいは「味方」、「中立」とするのか。
また、経済的にはどうするのか?国際的立場はどうなるのか?
中国と敵対することで、不利な条件を課されないか。
上記の「トレードオフ」も換算して慎重に検討するべきです。
(・・・続きます・・・)