tako2008 のコメント

ダイ1980さんへ。

7月5日の記事へのコメントです。
埋もれてしまったので、ここに投稿させていただきます。

このブログには集団的自衛権への反対派が多い中、
あえて異論を唱える貴方は勇気がありますね!

国政を真摯に考え気概のある自衛官がいたことを誇りに思います。


> イラク戦争やアフガンに軍を派遣した国家は何故派遣したのか?
> 何にでもメリット、デメリットは存在すると思いますし

これについては、疑問があります。
当時のフセイン政権は、イラクにとって「必要悪」な面がありました。

各宗派同士の絶妙なバランスを均衡に保っていた有能な指導者が、
「サダム・フセイン」です。

彼は、反旗を翻す者には、容赦ない弾圧を加えた独裁者でしたが、
互いの宗派同士の争いを未然に食い止め、女性の地位を向上させ、
経済・医療など社会的資本の整備に関して多くの功績を残しています。

サダムをどう評価し、裁くかは、イラク国民が決めることです。
第三者である米国が関与することだったのでしょうか。

国連決議に基づくものでもなければ、米国のイラク戦争に大儀
はなく、盲目的に追従することは、危険なんです。


> 同盟の対価を払っておきながらアメリカがこれを見捨てる
> 可能性はあまりないと思います。

集団的自衛権の締結によって、現状の日米安保条約よりは、
多少マシになる(米国が関与する可能性が高まる)と思います。

ですが問題は、それもいつまで有効か、です。
中国が台頭し、米国が衰退する中で・・。

歴史的には、日英同盟の例が参考になるかと思います。

英国は、米国を敵に回すことを恐れ、それまで同盟国だった
日本を自己保身のために捨てています。

近い将来、これと同じことが、米中間で起こる可能性があります。
それ以前に、米国は中国に本気で敵対する意思はなさそうです。

梯子をはずされたときどうなるか、も真剣に考えなくて
はなりません。将来、巨大化した中国を「敵」とするのか、
あるいは「味方」、「中立」とするのか。

また、経済的にはどうするのか?国際的立場はどうなるのか?
中国と敵対することで、不利な条件を課されないか。

上記の「トレードオフ」も換算して慎重に検討するべきです。

(・・・続きます・・・)

No.1 125ヶ月前

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