安倍総理の内面を覗き見ることはできないので、当然の事ながら、今までの言葉と行動で判断するしかありません。 安倍総理の頭の中は、戦前にアジア諸国を侵略していった強い日本のイメージが頭に植え付けられているのでしょう。実経験なき漫画の世界で、強い日本を前提にして物事を見て考えるから、時代に逆行というより、柔軟性の欠けた硬直化したものの見方しかできないといえます。誰が考えても、これからの時代は、この太平洋を挟んで、米国と中国の均衡状態の中で外交交渉が行われると考えるのが、常識的見方なのですが、安倍総理にとっては、均衡が保たれては、日本が戦前の強い日本を復活できないと、強い危機感を抱いているとしか見えません。強い日本復活の意図なくしては、中国韓国だけでなく国際社会が反対していることがわかっていながら、あえて靖国参拝することはあり得ない。また、尖閣棚上げを継続否定することはあり得ないのです。一番厄介なことは、安倍総理だけでなく、国会議員の多くの人が同調していることです。国民の80%近くが反対しているのに、野党が特定秘密保護法に賛成したように、日本の存在感を高めようとする議員が多いことです。国際情勢、日本の敗戦国としての立場を考えて行動し、本来の外交につながれば問題ないのですが、今までの歴史的事実を直視しないで、日本独自の道を歩もうとしても、挫折することがわからないようであり、体験するしかないのでしょうか。まことに残念ですが、いつか来た道をたどる幼稚性がいつまでも抜けられません。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
安倍総理の内面を覗き見ることはできないので、当然の事ながら、今までの言葉と行動で判断するしかありません。
安倍総理の頭の中は、戦前にアジア諸国を侵略していった強い日本のイメージが頭に植え付けられているのでしょう。実経験なき漫画の世界で、強い日本を前提にして物事を見て考えるから、時代に逆行というより、柔軟性の欠けた硬直化したものの見方しかできないといえます。誰が考えても、これからの時代は、この太平洋を挟んで、米国と中国の均衡状態の中で外交交渉が行われると考えるのが、常識的見方なのですが、安倍総理にとっては、均衡が保たれては、日本が戦前の強い日本を復活できないと、強い危機感を抱いているとしか見えません。強い日本復活の意図なくしては、中国韓国だけでなく国際社会が反対していることがわかっていながら、あえて靖国参拝することはあり得ない。また、尖閣棚上げを継続否定することはあり得ないのです。一番厄介なことは、安倍総理だけでなく、国会議員の多くの人が同調していることです。国民の80%近くが反対しているのに、野党が特定秘密保護法に賛成したように、日本の存在感を高めようとする議員が多いことです。国際情勢、日本の敗戦国としての立場を考えて行動し、本来の外交につながれば問題ないのですが、今までの歴史的事実を直視しないで、日本独自の道を歩もうとしても、挫折することがわからないようであり、体験するしかないのでしょうか。まことに残念ですが、いつか来た道をたどる幼稚性がいつまでも抜けられません。