p_f のコメント

もう見ることもなくなったテレ朝-朝ナマだが、3年前に孫崎さんが出演された時を思い出した。
まさにこの記事相当の論を述べておられたところ、対米隷属派の面々-森本敏、佐藤正久、長島昭久、潮匡人の各氏が気色ばんで食って掛かっていたと思う。
孫崎さんの論旨はざっと次のようなものだったろうか。

①いざとなれば、米国の軍事力が日本を守ってくれるというのは幻想に過ぎない。
②その幻想は、日米安保条約の実態を国民が知らされていないことに因る。
③一方、急速な経済発展を遂げている中国の軍事力は、もはや日本が太刀打ちできるレベルではない。
④こういった現実を前に、この先、外国の軍事的攻撃から日本をどうやって守るのか、日米安保を冷徹に見極め、外交力強化等、非武力の国防策をもっともっと充実させねばならない。

そして、対する森本氏ら日米同盟強化を当然視する側にはまるで説得力がなかった。
孫崎さんが記事(3)ほどのミサイルで日本が攻撃された場合、守るための具体策を佐藤氏に質した場面を以下に再現-

佐藤氏「そりゃね、もう同時に、全部こう、バァ~ッと撃ったり...」
孫崎氏「いや、具体的に(多数のミサイルが)日本を攻撃できる可能性があるわけだから、」
佐藤氏「可能性はありますよ」
孫崎氏「これに対して、軍事的にどのように守り切れるか(佐藤さんに訊きたい)」
長島氏「いや、だからそれは...」
森本氏「だから、ちょっと待って、ちょっと待って。その前にさあ、その質問。中国にはどういう利益があるんですか」
孫崎氏「いや、利益じゃないんです。私の一番のポイントは、軍事的に守り切れないから、日米同盟であっても軍事的に守りきれないところがある、ということを認識して、我々はそうでない道をしっかりやるべきだということです」
潮氏「中国は前から沢山ミサイルを持っており、佐藤議員は、それを全弾同時に撃たれたら、現在の防衛システムでは守れない、と言っているだけです」
孫崎氏「何故中国が軍事的にそれをしないかと言うと、それは、別の、外交であるとか、」
佐藤氏「違う。それだけじゃない」
孫崎氏「日本に対する軍事的に...」
佐藤氏「撃ち返しがあるからですよ」
孫崎氏「撃ち返しじゃないですよ!」
潮氏「何の根拠で『核の傘』が無いと言われるのか分かりませんが、中国がそのような暴挙を本当にして、」
孫崎氏「しないんですよ!」
潮氏「アメリカが、日本に対する防衛をしないということの方が、もっとあり得ないことですよ!」
孫崎氏「中国が何故そうしないのか、考えてみてください」

この後、台本通りなのか、NGOの大西健丞という人物が-元外務省の人の話とは思えない、学生の議論みたいだ、空理空論だ-と切り出し、孫崎さんの論点から逸れ、まるで要領を得なかった。外務省とツルんでいるNGOなのだろう。

No.5 130ヶ月前

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