国家的紛争の主因は、歴史的に見ても、現在出ているウクライナの紛争を見ても、経済的問題、分配の適正化問題である。領土の問題は、必ず経済的問題を包含しているわけであり、簡単には解決しえない問題であり、問題化し一方的主張を始めれば、抜き差しならぬ外交問題に発展することは明らかです。 米国の現在の力の根源は資本資金であり、武力兵器ではなく、資本資金増大化の手段として武力兵器が使用されるにすぎません。米国と中国は資本資金の増大化で相互信頼関係が育成されており、武力兵器は手段としての役目しかありません。残念なことに、現政権の右傾化した思想は、資本資金の増大化と武力兵器の増大化の両方を達成しようとしています。しかし、武力兵器の増大化は、中国韓国だけでなく、米国(ジャパンハンドラーではない)からも警戒され、多くの国も支持はしていないのです。国際社会が支持しない武力兵器の増大化を図っても、市場の拡大化ができなければ、国力(GDP)のアップにはつながらない。TPPだけが頼りの現段階、米国に足元を見透かされかねない。なぜなら、米国は今のTPP各国より重要な市場が多くあるからです。農業を大幅に妥協して妥結したくて仕方がない思いは、われわれにも見え見えです。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
国家的紛争の主因は、歴史的に見ても、現在出ているウクライナの紛争を見ても、経済的問題、分配の適正化問題である。領土の問題は、必ず経済的問題を包含しているわけであり、簡単には解決しえない問題であり、問題化し一方的主張を始めれば、抜き差しならぬ外交問題に発展することは明らかです。
米国の現在の力の根源は資本資金であり、武力兵器ではなく、資本資金増大化の手段として武力兵器が使用されるにすぎません。米国と中国は資本資金の増大化で相互信頼関係が育成されており、武力兵器は手段としての役目しかありません。残念なことに、現政権の右傾化した思想は、資本資金の増大化と武力兵器の増大化の両方を達成しようとしています。しかし、武力兵器の増大化は、中国韓国だけでなく、米国(ジャパンハンドラーではない)からも警戒され、多くの国も支持はしていないのです。国際社会が支持しない武力兵器の増大化を図っても、市場の拡大化ができなければ、国力(GDP)のアップにはつながらない。TPPだけが頼りの現段階、米国に足元を見透かされかねない。なぜなら、米国は今のTPP各国より重要な市場が多くあるからです。農業を大幅に妥協して妥結したくて仕方がない思いは、われわれにも見え見えです。