確かに言われてみれば、民主主義などというものはこの世には存在せず、いつの時代も強いものが弱いものを搾取してきたというのは本当のように思います。所詮、世界は弱肉強食の世界であり、どんなに形を変えようとそのルールは常に変わらないという気はします。時代が変わるときは今までの強者が滅びるときで、今までの強者の論理が通らなくなったときです。恐竜だと気温や酸素の低下、日本の戦国大名の胎動の前にはそれまでの秩序を焼き尽くす応仁の乱がありました。腐敗と停滞があったのです。 確かに現代の強者はお金持ちです。それもとびきりのお金持ちです。資本の力にひれ伏さないものは食えない世の中、でもなんとなく閉塞感というか停滞感が世界全体を覆っていっている気がします。グローバリゼーションといえばかっこいいですか、世界をモノトーンな色に染めるだけの退屈な世界です。「一つの意思が死ぬ、その回りにあるものがすべて死に絶える。後に残るものは数字で数えられるものだけだ。」と書いたのは村上春樹だったと記憶していますが、そんなモノトーンから抜け出す術を人々は探し始めるはずです。生き延びねば。
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孫崎享チャンネル
(ID:2197362)
確かに言われてみれば、民主主義などというものはこの世には存在せず、いつの時代も強いものが弱いものを搾取してきたというのは本当のように思います。所詮、世界は弱肉強食の世界であり、どんなに形を変えようとそのルールは常に変わらないという気はします。時代が変わるときは今までの強者が滅びるときで、今までの強者の論理が通らなくなったときです。恐竜だと気温や酸素の低下、日本の戦国大名の胎動の前にはそれまでの秩序を焼き尽くす応仁の乱がありました。腐敗と停滞があったのです。
確かに現代の強者はお金持ちです。それもとびきりのお金持ちです。資本の力にひれ伏さないものは食えない世の中、でもなんとなく閉塞感というか停滞感が世界全体を覆っていっている気がします。グローバリゼーションといえばかっこいいですか、世界をモノトーンな色に染めるだけの退屈な世界です。「一つの意思が死ぬ、その回りにあるものがすべて死に絶える。後に残るものは数字で数えられるものだけだ。」と書いたのは村上春樹だったと記憶していますが、そんなモノトーンから抜け出す術を人々は探し始めるはずです。生き延びねば。