p_f のコメント

"心を豊かにする~"-最近読み返した「ゆたかさへの旅」(森本哲郎著/1972)という本からの一節を-
「日本はぜんぶアメリカ式ですから。軍隊からスポーツ、ファッションまでねえ・・・・・・エヘヘヘヘ」
「...どうして、こうもアメリカ的になっちゃったんでしょうかね...やっぱり占領の影響でしょうかね...」
「アメリカ人とまったく異質なのは、中国人ですよ。もし、人間を二通りに分けるとするなら、ボクはアメリカ型と中国型とに分けますね...アメリカ人には三つの大きな欠点がある。能率と、几帳面さと、功名欲である。この三つがアメリカ人を不幸にし、ノイローゼにしている。そして、この三つが、人間から、のんびりした愉しい午後を奪ってしまっている・・・・・・」
「そういや、日本人もそうですね。しかし、じゃあ、中国人はどうだっていうんです」
「ここに書いてありますよ...たとえばアメリカ人の編集者は、誤植がないように血眼になって努力しているが、中国人の編集者は、もっとずっと賢明である。読者に誤植を発見するよろこびを与えているからである」

一方、"言葉"といえば、(こじつけですが;)昨日たまたま買った「週刊読書人」に言語学者、ノーム・チョムスキー氏の来日講演(3/6)が再現されていた。

・共通善と邪な格率
・富の集中=政治力
・ネオリベの教義の下で
・「トロイカ」の攻撃
・貧困者から金持ちへ
・我々はどんな生き物か

読み応え十分だったが、「戦後史の正体」同様、支配層にとっては都合の悪い話のオンパレードである。
例えば-

スミスは『国富論』の中で、分業に対して、次のような痛烈な批判をしています。「人間の大半の理解力は、その人の職業によって形成される。単純作業をして生涯を暮らす人、それがいつも同じか、ほとんど同じような結果しか生まない作業に従事する場合、人間は(物事を)理解することができず、最も愚かで無知な人間になってしまうことが多い。進歩したすべての文明社会において、労働貧民が大半になってしまうのであり、政府が努力して予防しない限り、必ず人間はこの状態に陥ってしまう」-

来日の際、チョムスキー氏は福島も訪れていた。
http://www.youtube.com/watch?v=z1TydT_DPJ4

来日の件は全く知らなかったが、今のこの国では、一層そういう扱いなのだろう。

No.4 130ヶ月前

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